Bar。なんと大人っぽい響きでしょう。女っぷりが上がる、バーデビューをスマートに。
行ってみたいなと思いつつも、なかなか行く勇気が無い「バー」。
今回は、そんなひとりバーのルール・マナーをご紹介します。
バーの種類はいろいろ
ひとくちにバーといっても、タイプは様々。ジャズバー、ダーツバー、スポーツバーなどのようにお酒と一緒に何かを楽しむスタイルもあれば、ダイニングバーなどのように食事も楽しめる店もあります。
今回テーマにするのは、カウンターがあってバーテンダーさんがシェーカーを振ってるようなバー。これはいわゆるオーセンティックバーといわれ、ズバリ「お酒」を楽しむ場所です。1杯ごとに量り売りするスタイルのショットバーも純粋にお酒を楽しめます。
女性が一人で行けるバーの探し方
高級な店構えの格式高いバーは敷居が高いという場合は、ホテルのバーがおすすめ。
街場のバーに行くなら、駅近や繁華街の通りに面した店にしましょう。
路地裏や外れにある店は1人で行くのはやめておいたほうが無難。店内がガラス張りで外から中の様子が伺える店だと1店目には安心ですね。
ちょっとカジュアルなショットバーや女性バーテンダーさんがいる店(ガールズバーではありませんよ)に行ってみるというのも手です。ショットバーはその名の通りワンショット(1杯)ずつ会計をする店が多く、チャージ(席料)がいらないこともあるので気軽に利用できます。
バーに行く前の約束ごと
服装
ドレスコードは特にありませんが、ホテルのバーに行くならいつもよりちょっとおしゃれして行きましょう。ショットバーなら気負う必要はないけど、せめて友達と居酒屋に行くときよりもちょっぴりおしゃれして行きたいもの。
おしゃれしてると自然と立ち居振る舞いが優雅になって、バーに似合う大人の所作ができるものです。
気をつけたいのはスカート丈。あんまりミニだとハイタイプのバースツールに座りにくいので要注意。ナンパ待ちと勘違いされないためにも、露出の多い服装は避けたほうが無難かも。
予算
カクテル1杯1,000円前後で飲めるお店がたくさんあります。カードが使えない店も多いので現金の用意を。
ひとりで1~2杯飲むだけなら2,000~3,000円でも大丈夫ですが、チャージ料を考えると、5,000円程度は用意しておきたいところです。
食事
バーはお酒を楽しむところなので、食事は済ませていきます。もちろん食事の前に軽く飲みたいというのもアリですが、あまりに空腹だと酔いが回るので何かおなかに入れていったほうが無難です。
さあ、用意ができたらまずは思い切って扉を開けてみましょう。
1.入店
店に入ったら「こんばんは」とバーテンダーさんに挨拶し、1人だということを伝えると席に案内してくれます。
忙しそうな場合は空いている席があっても勝手に座らず、手が空いたのを見計らって「ここいいですか?」と聞いてみましょう。
もし、扉を開けて求めていたのと雰囲気が違ったら、「店を間違えました」といって立ち去ればOK。
2.バーでのオーダー
バーに行ったらオーダーすべきはやっぱりカクテル。
モスコミュールやカンパリソーダなど、居酒屋でおなじみのカクテルをオーダーしてもいいですが、お任せでつくってもらうのもいいですよ。
その際、「バーは初めてなのですが、何かおすすめのカクテルはありますか?」と聞くと、バーテンダーさんがいろいろと質問してくれます。
アルコール度数の高い低い、甘めがいいか、炭酸を入れるかどうか、ベースのお酒は何が好きかなどなど。
こうして好みをある程度伝えると、豊富な経験であなたにピッタリのお酒をつくってくれます。
カクテルの種類
カクテルは大きく分けてロングとショートに分かれます。小ぶりの脚付きグラスで提供されるのがショートでアルコールは高め、氷が入った寸胴グラスで提供されるのがロングです。
さらにカクテルはレシピによって作り方が4タイプに分かれます。例えば、
ギムレットは材料と氷をシェーカーに入れて振る「シェーク」、マティーニなどお酒の持ち味を生かすならミキシンググラスの中でステアする「ミキシング」、ジントニック、カシスオレンジなどは直接グラスに注ぐ「ビルド」、フローズン系だとブレンダーを使って「ブレンド」といった具合。
カクテルは美しくおいしい、飲む芸術。
バーテンダーさんがシェーカーを振る姿を間近で見るのもステキだし、マドラーでクルクルとステアする所など、流れるような手さばきにうっとりしてしまいます。気をつけたいのは、カクテルを作っている間は話しかけないこと。それぞれのお酒に合わせ、一番美味しくなる方法で最高のカクテルを仕上げてくれる所作をじっと見守りましょう。
3.バーでの過ごし方
バーテンダーさんとの会話を楽しみながら、お酒を堪能しましょう。目の前に出されたカクテルのこと、棚に並べられたキレイなボトルのことなど、興味を持ったら何でも聞いてみましょう。
もちろん声高に話すのはNG。
もし、カウンターに座っている他のお客さんから一緒に飲もうと誘われたら「人を待っていますので」などとやんわり断りましょう。
カクテルや店内の写真を撮りたい場合は許可を得てから。他のお客さんの迷惑にならないように気をつけます。
1杯を飲む目安は、ショートなら15~20分、ロングなら20~30分くらいと言われています。これは、カクテルが適温で美味しくいただける時間。もちろん1杯で長居するのはマナー違反です。
飾りのフルーツは食べても食べなくてもOK。食べ終わったら、コースターなどに出しておけば、さり気なく片付けてもらえます。
4.スマートな会計を
「チェックお願いします」と声をかけると会計してくれます。
レジに出向くのではなく座っている席で会計するのが普通です。支払いはできれば現金で。1万円札を出すときちんとしたバーならピン札でお釣りが来ます。こんなところにもバーの流儀をみることができます。
ここに紹介したルールやマナーはあくまでも一例ですが、全てはお酒をおいしく楽しむためのもの。それさえわかっていれば、細かいルールを知らなくても、自然と恥ずかしくない振る舞いができるものです。
いずれも初心者さんは知ったかぶりはせず、バーテンダーさんにいろいろと聞いてみることをおすすめします。こうして少しずつ場に慣れていくことがスマートに大人の時間を楽しめるコツです。
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■記事掲載元:Me times(ミータイムス)
大人女子の必須科目。ひとりバー飲みのルール&マナー。|Me times(ミータイムス)|いつもと違うひとり時間を
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