いま女子

30代からでも身に着けたい!「交渉」の上手な話し方


女性の仕事の幅が広がってきたことで、様々なシーンで活躍する機会が増えました。特に30代になると、部署を代表したり、会社の看板を背負って社内や社外の人と交渉することも多くなっているのではないでしょうか?最近、脳科学の発展で人の心の解明が進み心理学の手法が見直されています。

男性との交渉で有効な方法

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あなたの仕事場で、やたらと男性に対するボディータッチが多い女性はいますか?他の女性の反感をかってしまいますが、男性んは効果的。男性は、ドーパミンという快楽物質の感受性が低いので、分かりやすい報酬でないとドーパミン分泌による喜びが感じられないのです。

ボディータッチは嫌だ!

ボディータッチは誤解されるのでイヤという方も多いと思います。実は男性は、お酒、褒め言葉でもドーパミンが分泌されます。なので、交渉の場で、相手に反論された時に「すばらしい意見ですね、それでは、少しこちらも譲ります」などと、相手を褒めつつ多少の譲歩もする方法を使うと、褒められた喜びと、譲歩を勝ち取った自己実現快楽で相手が交渉に応じやすくなります。

女性との交渉で有効な方法

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仕事場で、派閥を作るのが好きな女性はいませんか?女性はセロトニンという精神を安定させる化学物質の分泌量が少ないため安心を求めます。派閥を作り、属するのも安心を求めるためです。

スムーズに進めるには?

なので、最初から大きな交渉をはじめてしまうと、影響範囲の大きさから安心できずなかなか判断できないという状況を生み出してしまいます。そこで、最終的に大きな案件にするにしても、小さな案件から徐々に大きくする方法をとると、交渉がスムーズに進みます。徐々に大きくした結果、途中でやめると影響が大きくなるところまで来ると、今度はやめることの怖さから交渉しやすくなります。安心を求めるため、責任の共同体であるという演出も効果があります。

同調やウィンザー効果を利用した方法

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仕事で交渉をする際に、音楽の存在が役に立つ場合があります。4Hz(1秒間に4回ビートが入る)のリズムの音楽が鳴っている状態では、人は同調しやすくなります。何も考えずに判断をするということはありませんが、まずは、こちらのペースで話を聞いてもらうならば有効な方法です。

また、2人きりでない場合は、ウィンザー効果を利用する方法も有効です。ウィンザー効果とは、第三者が話したことを信じる効果です。たとえば、交渉の途中で後輩だけを置いてわざと席を立ちます。そのときに後輩が「実は先輩は今日まとまるなら100円譲歩すると言ってました」と伝えると、相手は信じてその日に交渉をまとめようとします。

長期的な刷り込みも有効

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「ウソも100回つくと本当になる」という言葉がありますが、人の脳は記憶にあることと、ないことでは記憶にある方を優先する傾向にあります。

仕事の交渉で、すぐに結果を出さなくても良い時は、記憶への刷り込みは有効です。たとえば、本丸の案件は直接交渉のテーブルには載せないで、お酒の席の世間話などで「最近、こんなテーマで盛り上がってます」などと相手に刷り込んでいきます。

この方法に、さらにアレンジをして「この間、あのテーマで指摘してくれた改善提案が社内で注目されてます」などと、主語をこちらから相手にすりかえると、「自分が考えたあのテーマ」と言う形で刷り込まれ、前向きなモチベーションを引き出すことができます。

おわり

ドーパミンの分泌に伴う快楽を除くと、人は良い記憶よりも悪い記憶の方を覚えている傾向にあります。実際は、どちらも覚えているのですが、良い記憶は馴化という作用で喜びに慣れてしまうのに対して、悪い記憶は危険回避のための行動に刷り込まれてしまうため、呼び出されやすいのです。

なので、仕事の交渉術だけ上手になって、その後の実が伴わないと、交渉術自体が通用しなくなってしまいますので気をつけたいものですね。

ところで、今回記載した交渉の方法は、恋愛や人間関係でも利用できる方法です。たとえば、気になる人に告白させたいのでしたら、ウィンザー効果を使って「彼女も好きみたいだよ」と第三者に言ってもらったり、仕事場の人間関係を良くするために同調を利用すると言った具合です。

腹黒いなどと考えずに、自分の正直な気持ちを伝えるためのコミュニケーション方法と考えると、生活が楽しくなるかもしれませんね。





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