長女だけまだ結婚できていない。これは珍しいことではありません。なぜか“長女だけ”が取り残されて独身。両親の面倒を見て一生を終える、ということも少なくない事例です。
長女と言えば、厳しくしつけられているため、対外的には“いい子”が多く、責任感があって思いやりもある。仕事をさせればきちんとこなし、嫌な役割も引き受けてくれます。
しかし、幾分要領が悪い。弟や妹たちと比べると、「損得勘定ができない」という弱点があり、競争社会では生きて行きにくいかもしれません。
そんな長女は、一生結婚できないの?いえいえ、そんなことはありません。どうして「長女は行き遅れる、取り残される」のか。その謎を解明して、改善点を見つけましょう。
人生の中で、避けては通れないものに「出会い」と「別れ」があります。最も身近で悩みのタネになるのが「恋愛関係」。感情が絡み合う、恋愛がらみの人間関係はもっと... 情で別れられない人は、結婚でも失敗する?有効な解決法とは - いま女子 |
1、なぜ長女は取り残されるのか
弟や妹は20代のうちに結婚し、長女は30代になってもまだ独身。しかも彼氏のいる様子もなし。「うちの子大丈夫かしら!」と心配するご婦人たちが結構います。
なぜ長女が結婚できない(しない)のか。これは、育った環境が大きく関係してきます。「お姉ちゃん」という立場上、わがままを言えない性格が多い長女。
実は、結婚も恋愛も、ある程度わがままでなければなりません。そのわがままとは、「我慢しないで自分の意見をはっきり主張し、甘える」ということを含みます。
長女は、もしかしたら社会に出てから「なんでも器用にこなすけど、可愛げがない」と言われた経験があるかもしれません。もしくは「完璧主義」とか「男勝り」と言われたかもしれません。
結婚や恋愛は、仕事と違って、完璧は求められず、逆に「出来ない自分をさらけ出す」「自分のカッコ悪いところを相手に見せる」というところが重要になっていきます。
今まで「長女だ」という重圧を受けてきたお姉ちゃんたちは、周囲の見本となるべく努力もしましたし、カッコ悪いところを見せるわけにもいきませんでした。
けれど、いざ社会に出てみると、できない子の方が可愛く、カッコ悪い人の方が人間味があると言われる。ゆえに、結婚や恋愛を苦手とする長女は多いのです。
2、長女は捨て駒?
昔、結婚できない長女は、死ぬまで両親の面倒を見るのが当然でした。というのも、今ほど女性の仕事はなかったものですから、一生独身、ということは誰かに依存して生きていかねばならず、それが両親だったり親戚だったりしました。
また、赤の他人である嫁に見てもらうより、自分で育てた娘に面倒を見てもらう方が両親にも都合が良く、そういう意味では大変“重宝”されました。
しかし一方で、「結婚できない女」というレッテルを貼られ、差別の対象になったのも事実。第一子長女は一番最初の子、ということもあり、家族の奴隷となるように教育された、という時代もありました。
というと、とても損な役回りのように思いますが、今は時代も変わりました。女性は自分で稼いで生活していくこともできます。女性の一人暮らしも可能です。結婚しないからと言って一生実家暮らしを選択しなくてもいいのです。
「長女だから」と自分で自分を縛らず、もっとたくさんの選択肢があることに気がついて、自分により良い方向を模索しましょう。
3、結婚できる長女へ
兄弟は順番に生まれましたが、順番にこだわる必要はありません。双子だって、一方は結婚し、もう一方は独身、という例はいくらでもあります。
けれど、弟や妹に先を越されると悔しいですよね。その悔しさこそ、長女の感情。ここだけの話、結婚したって離婚する夫婦はたくさんいますから、先に結婚することがいいとは言い切れません。
それよりも、結婚に限らず、自分の中で「これこそが自分の幸せだ!」ということを見つけることが、人生の大きい目標であってもいいのではないでしょうか。
焦りは禁物。「早く結婚」することよりも、誰よりも幸せな結婚をすることを目指しましょう。努力すればきっと、10年後、20年後には、周囲から「いいなあ!」と羨望の眼差しで見られるはずです。