いま女子

仕事の人間関係が嫌になった…その原因は“睡眠不足”?


人間関係に悩む現代人は多いものですが、実際、人間関係の問題というのは、どこにでもあって、とても一言では言えないくらい複雑なものです。

ゆえに“完全に解決する”ということができないものでもあるのですが、少しでも緩和できればもっと生活しやすいような気がします。

さて、もし今目の前のある人間関係のトラブル、その原因が自分の中にあるとしたらどうでしょうか。また、その原因がわかり、改善できるとしたら、きっと苦しみも減ることでしょう。

今回は「その人間関係が嫌だと思う気持ち、もしかして睡眠不足が原因かも?」ということで、人間関係と睡眠の関係についてご紹介したいと思います。

1.睡眠不足=脳機能低下

睡眠不足、というのは誰でもあることです。寝る時間がなかったのかもしれませんし、または体調がすぐれなくて寝付けなかった、ということもあります。

特に女性の場合、月経周期によって“よく眠れない期間”が発生する場合もあり、現代人にとって慢性的な睡眠不足というのは、大きな問題だと言えます。

たくさん眠ったと思うけどすっきりしない…これも睡眠不足のひとつです。では、睡眠不足は体にどんな影響を及ぼすのでしょうか。

日本睡眠医学協会では、以下のような“脳機能の低下”を引き起こす危険性を提示しています。

これらは、単に「気をつけて頑張ればなんとかやり過ごせる」という問題ではなく、日常生活はもちろん、仕事のクオリティを落とす結果になったり、他人から見られたときの外面的人格を勘違いされる、といったことも引き起こします。

2.脳機能低下と人間関係

脳機能が低下する、というのは単純に「アホになる」ということではありません。もちろん、物忘れがひどくなったり、動作が鈍くなったり、ということもあります。

しかし、それだけではなく、たとえば集中力がなくなれば「ねえ、私の話聞いてた?」と指摘されることもあります。

また、感情の抑制ができなくなると、怒りっぽくなったり涙もろくなることもあります。 創造性・論理的思考力の低下は、相手の考えの推測ができなくなるので、話をろくに聞かないで頭ごなしに叱りつける…ということもあるかもしれません。

意欲が低下すれば、なんでもない平和な人間関係も面倒になったり、自己評価が低くなれば、みんなから馬鹿にされているような気分になります。

よって精神的ストレスを感じるようになれば「この人間関係、一旦全部リセットしたい!」と思うようになるでしょう。

つまり、人間関係が嫌になったときは、まず自分の睡眠不足による脳機能低下も疑ってみなければならない、ということです。

3.おおらかな気分で過ごせばトラブルは減る

では、もし今の人間関係における問題が、睡眠不足が原因だとしたならば、睡眠不足をすっかり解消するとどうなるのでしょうか。

もちろん、もとの性格や思考パターンまで変わってしまうことはありませんが、しっかり睡眠がとれている、ということは“心の余裕”に繋がります。

相手がおかしなことを言っていても、「まあいいか」と許せますし、笑顔が増えるので人から話しかけられる回数も増えるでしょう。わざわざトラブルに首を突っ込むこともなくなるかもしれませんし、余計な一言を発する危険性も減ります。

また、よく「寝れば悪いこともすっかり忘れる」という快眠の人がいますが、これもあながちバカにできないことで、寝ている間に脳が日中の情報を整理できていると、翌日まで嫌な気分を引きずることがありません。

もし、脳の処理が睡眠中適切に行われていないと、嫌な気分まで引きずっているということになります。まるで、苦い薬をいつまでも飲み込めずに口の中で舐めているかのよう。

職場などの人間関係、それは“全部みんなが悪い”のでしょうか?本当に“相手の人柄が合わない”のでしょうか?

おおらかな気持ちで接すると、意外と穏便に過ごせるかもしれないので、「こんな会社辞めてやる!」の前に、睡眠を改善することを考えてみてはいかがでしょうか。





Read more