いま女子

あなたは自立できてる?親離れしたくないアラサー女性に必要なこと


あなたは親離れしていますか?ひとり暮らしをしているから、結婚をしているから親離れをしている、と答える人もいるかもしれません。就職や結婚のタイミングで家を離れた人からすれば、まだ親と同居している人は親離れしていないと思えるかもしれません。

現代では核家族が増え、数世代に渡って同居する世帯が減っています。だからといって家族間の絆が希薄になっているかと思えばそうでもありません。昔は電話や手紙が主なコミュニケーションでしたが、今は携帯電話やスマホが普及してメールやラインで連絡を取り合っている人がほとんどです。

気楽にメッセージを送ることができるので、離れて暮らしていてもお互いの近況を把握できるのです。だからこそ、頻繁に連絡を取り合い、精神的にまだ親離れできていないという人もいるのではないでしょうか。

親離れしていないことの何がいけないのか

親離れをしないことに何の問題があるのかを思う人もいるでしょう。確かにお互いがそれで良いと思う状態なのであれば、他人がどうこう言うことではありません。しかし、親が元気な間は問題ないかもしれませんが、この先ずっと親を頼り面倒を見てもらうことはできないのです。

それに、親離れをしていない人は、本人だけではなく恋人や配偶者との関係を悪くさせてしまう可能性があります。親との関係が密であることは必ずしも悪いことではありませんが、親離れできていないことがパートナーの負担になっていないかを考える必要があります。

例えば

などが考えられます。また、親が子離れしていない状態であるならば、親は何でも二人のことに口を出してきて、その過干渉ぶりにパートナーが不満を募らせているかもしれません。

自分が親離れしてない、または自分の親が子離れができていないのが原因でパートナーとの仲が悪くなってしまうのは不幸でしかありません。

「親が言っているから」という理由で相手の判断を反故にするのは絶対に避けましょう。二人のことなのに何故他の人の意見を参考程度に話を聞くのは良いですが、何でもかんでも親の意見を持ち出さないようにする必要があります。

家族間で助け合いながら生きていくのは悪いことではなく、むしろそんな関係を築けているのであれば幸せなことです。親との関係も良好ならば、無理に疎遠になったりする必要は無いのです。

しかし、親に任せてしまっていることがあるのであれば、それは成人した大人として、改めなければいけないのではないでしょうか。扶養家族として、様々な面で守られた生活していたときは任せきりになっていたことを把握する必要があります。

親の手助けが無くても生活できる知識が備わっているでしょうか。いつか訪れる、親なしで生きていかなければいけない時の為に、一通りの家事がこなせるかのような日々の生活のことから、納税など公的な支払いや手続きについて知っているかなどの社会生活に必要なことまで知識として身に付けなければいけません。

3つの自立

親の手助けなしで生きていく為には、自立しなければいけません。大学進学や就職、結婚のタイミングで親元を離れて暮らし始め、それが親離れをして自立したきっかけとなる人もいますが、例え離れて暮らしたとしても、必ずしもそれが親離れしている状態とはいえません。

では、どのような「自立」が必要なのでしょうか。ここでは、自立の種類として「物理的自立」「経済的自立」「精神的自立」の3つを挙げて説明したいと思います。

物理的自立

まずは物理的自立についてです。

同居ではなく、距離が離れた別の家で暮らすことです。自分自身で家の中のことをやりくりして炊事や洗濯、掃除などの家事一切を自分自身で行える状態です。

日用品の在庫を把握し、足りなければ買い足していきます。職場に遅刻しないようい自分で起き、その日の天気を考えて洗濯物を外に干すかを判断します。掃除をこまめにして部屋の中の整理整頓を行います。

離れて暮らすことにより、自分で身の回りのことを全て把握し行動できている状態が、物理的自立をしているといえます。

経済的自立

経済的自立は仕送りなど、経済面での支援を必要とせずに自分の収入だけで生活が営んでいける状態のことです。

家賃や水道光熱費の支払い、日用品の購入など、毎日の生活を営んでいけるだけの維持費用が払える状態であれば、経済的自立をしていると言えます。

実家で同居している場合でも、親に生活費相応の金額を払っていれば経済的自立ができていないとはなりません。もちろん一人暮らしよりも断然支出は抑えることができるので、金銭面で全く頼っていないとは言えません。しかし、収入は十分にあるが不必要に家を出ようとはせずにその分貯金をして将来に備える、ということを選択する人もいます。

精神的自立

精神的自立についてですが、これが親離れに一番重要だといえます。自分の意思が必要だからです。離れて暮らしていたとしても、どんなに収入があっても、精神的自立をしていなければ、それは自立した状態とはいえません。

寂しいからという理由でしょっちゅう連絡を取らないと不安だったり、困ったことがあれば自分の力で解決しようとはせずすぐに親に助けを必要としたりと、何か問題が起きた時に自分で解決していく力を失っている状態は、精神的に自立しているとはいえません。

親自身が子離れできておらず、子どもが精神的自立ができていないことも多いです。子が心配のあまり何でも口出しや手出しをしてしまい、それが子どもが成人しても続いてしまっているのです。

親の立場からすれば、いくつになって子どもは子どもなので子を心配する親心のつもりですが、それが度を過ぎてしまい過干渉になってしまうのです。親の手助けが当たり前となってしまい、子どもは精神的自立ができなくなってしまうのです。

以上の3つの自立ができていて、初めて親離れできている状態といえます。

しかしそれは親と子がお互いを全く頼らない生活をしている必要があるということではなく、この3つの自立ができているからこそ、お互い本当に困った時に助け合えることができる関係でいられるのではないでしょうか。

果たして親離れ子離れは必要なのか

親離れ・子離れと家族で助け合うことの線引きは難しいです。相互扶助の関係ならまだしも、介護や看護などの理由でどちらかを頼らなくてはいけないこともあります。心配事があるなら、そばにいたいという気持ちが芽生えるのは当然です。

大切なのは、一人で生活できるだけの知識と力が自分に備わっているからこそ、困っている家族を助けることができるということです。

例え離れて暮らしていてもお互いを支え合っていると実感できるくらい仲の良い家族もいます。一緒に暮らしていたとしても、全く気遣えない関係の家族もいます。

いろいろな関係性の家族がいる中、親と良い関係を築けているのなら、無理にその関係を変えていく必要は無いのです。

子離れできない親にならない為に

すでにの親であるアラサー女性にとって子どもが子離れする時期はまだ少し先ですが、いずれは自分も子離れしなければいけない時がきます。

子どもが親の助けなしでも社会で生きていけるだけの知恵と力を身に付けさせることができるでしょうか。子どもを育てるうえで気を付けなければいけないのは、早くから自立心を芽生えさせてしまうことは避けなければいけないということです。

幼児期から自立心を芽生えさせようとして、まだ過保護くらいの愛情が必要な時期に子どもを中途半端に突き放す育て方をすると、子どもは極端に家から離れるか家に依存するかのどちらかとなっていくようです。

親への興味を失って家族以外が心の拠り所となり非行に走ったり、逆に幼少期に得られなかった親からの関心を得ようとして成人しても精神的に親離れできなくなる可能性があるのです。

まとめ

「親離れをしなければいけない」という義務感に迫られ、親からの支援や干渉の一切を排除してしまう必要はありません。無理に疎遠になることはないのです。

お互いが生きている限りはたくさん話をしたいし、親孝行もしたい。親にとっても子が何かあった時の助けになりたいと思うのも当然です。親と仲の良い関係を築けているのなら、そういった気持ちは自然なことです。

しかし、いつか親のいない人生を迎える日がきます。その日から、様々な場面で役に立ち支えとなるものは、親が教えてくれた知恵や与えてくれた愛情なのではないでしょうか。一緒に過ごせるうちは多くの思い出を共有していきたいものです。

決して悪い意味での依存関係ではなく、親子で信頼し合い何かあった時に助け合えるような関係でいられるような知識や力を身に付けていくことが大切です。





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