【付き合うとかダルい。「交際ゼロ日婚」がジワジワきてる。】というまとめサイトを発見して、一瞬固まってしまいました。
確かに、堀北真希さん×山本耕史さんはいきなり結婚していましたし、最近は友達からいきなり結婚という関係もめずらしくないようです。長くつき合って、同棲もして、相手を見極めて、そしていざ結婚!というイメージを持っている方もたくさんいらっしゃると思います。一生のことですし、私もそのほうが安心なんて思っていたんです。
「つき合わずして結婚」した私。
でも、なんです。なにを隠そう、「つき合わずして結婚」してしまったのは私なのです。サイトを見てドキッとしました。「え、なんで私たちのこと知ってるの?」なんて。もちろん私たちのことなんて誰も知るわけもなく、どうやら意図せず、うっかり流行に乗っていたらしいのです。
「つき合わなくて大丈夫?」はじめのうち、友人たちは心配半分、お祝い半分という感じでした。本人達は「この人!」という直感に近い確信だけで、実はお互いのことを何も知らないまま、結婚への準備が始まっていったのです。妙齢な2人だったので、両家とも親は大喜びです。トントン拍子で話が進み、1ヶ月後には挙式の日取りまで決まっていました。挙式は半年後。そうと決まれば、式場、参列者、パーティーの内容、指輪にドレス、決めなければいけないことは山ほど出てきます。「仕事かっ!」とツッコミたくなるほど、タスクは盛りだくさんでした。
でもその怒濤の結婚準備の過程が、お互いの性格を知り、得意不得意を知っていく機会にもなりました。この期間に「この人とならやっていけそう」と感じられたのはよかったと思います。念のためお伝えしておきますが、もしこの段階で違和感を感じたなら、いくら両親に紹介済みでも、寿退社が決まっていても、もう一度考えなおす勇気も大切です。『注意1秒、ケガ一生』例えは悪いですが、恋愛中、結婚準備中は舞い上がって、相手のことがよく見えなくなっていますからね。
ある程度の年齢になったり、周りが結婚ラッシュになるとどうしても焦りの出てきてしまう結婚。しかしここで言えるのは、結婚だけは焦ってはいけないということです。 ... 焦らないで! 結婚がゴールだと思っている女性ほど不幸になる - いま女子 |
「運命だね!」「ミラクルだね!」
ノリと勢いで結婚した私たちを絶賛してくれる方たちもたくさんいましたが、正直なところ、結婚してからのほうが大変でした。結婚は2人の問題では済まされません。覚悟はしていたものの、お互いの生活環境や文化、親戚付き合い、違いが大き過ぎて、私たちは何度もぶつかりました。「私たち」というより、「私が」と言ったほうが正しいのですが。その度に話し合って、何が違うのか、何がイヤなのかををはっきりさせて、譲れるところは、譲り合う。その繰返しの今日この頃なのです。
そんな私たちがハマって見ていたTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で、2人とも無言になったシーンがありました。夫婦関係で悩むヒロインに、お母さんが言った言葉が深かったのです。
「運命の相手なんてよく言うけど、運命の相手に『する』のよ。」
あ、まさしくそのとおりだなって。結婚してしまえば、他の相手と比べられないので、「運命」だったかどうかなんてわかりません。ケンカもするし、後悔する時もある。でも、恋愛ほど簡単にやめることはできない。もしかしたら、他の相手と結婚しても「結果」は一緒なのかもしれない。ただ・・・目の前の人を「運命」の相手として選んだ。そのこと自体が「運命」なんだと。
お母さんから、ヒロインへの言葉は続きます。
「意思がなきゃ続かないのは、仕事も家庭も同じじゃないかな。」
ゼロ日婚でも、デキ婚でも、長年の恋が実った婚でも、結婚するまでの道のりは人それぞれ違います。でも結婚という区切りを迎えることで、今度はお互いの家族や友人を巻き込んで、同じスタートに立つのはみんな同じ。人によっては、ここからが人生の本番になるかもしれません。どんなに特別な相手でも、一緒に生活するためには小さな「努力」や「気遣い」は必要になってくるものです。いい関係にするために、意思を持ってコツコツと続けていかなきゃならないんですよね。たった一人の相手に、そんな努力をしあっていくからこそ「運命の相手に『なっていく』」のだなってしみじみ思いました。
婚活中の人は、「結婚したい人」よりも、「結婚して一緒にやっていきたい人」という視点も持ってみると相手の違う部分に気づけるかもしれません。恋愛、仕事でもっと輝きたい方は、五十嵐かおるの個別セッションをご利用くださいね。