いま女子

「なんとなく調子悪い」の原因は?“休憩不足”の可能性を探る!


風邪をひいているわけでもない。ちゃんと寝たし、ご飯も食べた。病院に行くほどでもないんだけど、なんとなくだるい。やる気が沸いてこない。元気が出ない。

眠いわけではないけど、横になっていたい。一度座ってしまうと立ち上がるのがめんどくさい。トイレに行くのも面倒。気ばかり焦って空回り。やるべき仕事がなかなか進行しない。

そんな「なんとなく調子が悪い状態」、どのように対処していますか?大抵の場合は、いつのまに調子が戻ってる、ということがほとんだとは思いますが、できればすぐに改善したいもの。

1週間も2週間も、調子の悪いまま…というのは避けたいものです。そこで、「なんとなく調子悪い」の原因と対処法についてご紹介したいと思います。

原因は「休憩不足」

頭が痛いなら薬を飲みますし、風邪をひいたならそれなりに休める…というものですが、厄介なのは「なんとなく調子が悪い」という、形容しがたい状態。

しかもこれと言った理由もなく、もしかしたら生理の関係かもしれないし、何か栄養素が足りないのかもしれない。ということで、サプリメントで補おうとしたり、何か食べたりしてごまかそうとしていませんか?

もちろん、それぞれ体調が悪いことには理由があるんだと思います。中には、検査してみたら大きな病気が見つかった、という人もいます。

体調がすぐれない、ということは少なからず“体が悲鳴をあげているサイン”であることには間違いないのです。

疑ってみて!ちゃんと休めてる?

今もたまにあることですが、私自身、このような「なんとなく調子悪い」という状態に陥ることがあります。だいたいそういう時は、頭のどこかで「よし、調子いいぞ、この状態をキープだ!」と思った後に起こります。

うまくいく、調子がいい、という状態は、だいたい「気力・体力のバランスがとれているとき」です。しかし、この状態をずっとキープすることは、まず(少なくとも私の場合は)無理です。

女性特有のホルモンバランスの変化に振り回されていますし、1ヶ月単位で見ても、仕事の忙しさは一定ではありません。また、週末に休みを入れて仕事をしなければサイクルが乱れます。

そこで重要なのが、「失った分の気力・体力を取り戻すだけの休憩をきちんととっているか?」ということです。「休んだつもり」だったり、「きちんと眠ったつもり」になっているだけであれば、それは休憩・休息とは言えないのではないでしょうか。

知らず知らずのうちに休憩不足に陥り、気力が不足し、体力も不足していけば、「謎の体調不良」も起こりかねません。

きちんと休憩する…とは?

「昨日は早く寝たつもりなのに、朝起きてもすっきりしていない」とか、「休日のはずが、ゲームばかりしちゃって逆に疲れた」なーんてことはないでしょうか。

私たちは時間に縛られて生きていますが、与えられた時間にしっかり休憩することも、食事と同じくらい重要です。ところが、一見するとまるで事務作業のように、簡単に切り替えの効くものと勘違いしたり、自由時間と履き違えたりします。

“限られた時間で休憩する”ということは、どういうことなのでしょうか。もしかしたら、それを改善するだけで大きく体調が改善するかもしれません。

そのお昼休憩、間違ってる?

仕事中、たとえば10分休憩や30分休憩、昼休憩などがあると思います。それぞれ仕事によってもまちまちですが、ほとんどの企業では休憩をとることを推奨しているはずです。

では、昼休憩が1時間あったとして、どのように過ごしていますか?多いのは、食事をしながらスマホでゲームをしたり、職場の人と話をして過ごす、テレビを見る、などということです。

休憩時間だからと言って、すべてが自由な時間というわけにも行きませんが、休憩時間のはずが、さらに気力・体力を消耗している、ということも考えられます。

たとえば、「テレビを見ながら食事をする」という場合、「テレビを見ないまま食事をする」のと比べるとどうでしょう。本来感じるはずの味覚の方ではなく、テレビに集中しているので、美味しいものも美味しいと感じる間もなく事務的に食事しているのではないでしょうか。

また、あまり見たくないテレビからの情報であっても、脳はそれを処理しようとするので、知らぬ間に頭を使って疲労していることもあります。

そのため、テレビを見ながらの食事、スマホをしながらの食事、誰かと会話しながらの食事、というのは、想像以上に「疲れる」ことであって、休憩を妨げることにもなります。

きちんと睡眠する…とは?

また、夜眠るということに関しても、間違った解釈をしている人が多くいます。人はロボットではありませんので、電源のスイッチをオフにすればすぐに眠れる…ということはありません。

そのため、眠るギリギリまで仕事をして、布団に入った瞬間眠る、ということはまずできません。普通に考えても、今まで全速力で走ってきたのに、突然止まって1分以内に眠れ!なんて言われてもできませんが、それと同じです。

まれに「枕に頭をつければ即眠れる」という人もいますが、それでも「きちんと深い睡眠なのか」と言えば疑問が残ります。うまく入眠できない人は、睡眠の質も低下します。

睡眠で大事なのは、「質と適度な長さ」です。深い睡眠は、気力と体力を回復してくれます。そして、たくさん寝すぎてもいけないし、短すぎてもいけません。

決められた時間内でしっかり休息する、ということを考えた場合、夜間の飲酒はもちろん、睡眠前のスマホやパソコンの使用、テレビ視聴、明るすぎる照明なども控えた方がいいでしょうし、シャワー浴だけで済ませるのではなく、しっかり入浴することも重要です。

「眠ったつもり」の隠れ睡眠不足による体調不良も考えられますので、睡眠に対する姿勢、睡眠を重要視することを、もっと徹底した方がいいでしょう。

休憩できる環境を整える

とは言え、「仕事がシフト制で、規則正しい生活ができない!」なんて人も多いと思います。本来は、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起き、3食食べて健康な毎日…が望ましいのですが、そうもいきません。

ではそんな不規則な生活の中で、どのように休憩をとることで、体を正常に保つことができるのでしょうか。

入ってくる情報を減らす

以前、風邪をひいたとき、熱が出て苦しかったのですが、気分を紛らわせようと音楽を聴いたり、映画を見たりしていたのですが、一向に気分がよくならず、症状が悪化したことがありました。

どうやら、症状が悪化した原因は、音楽や映画にあったらしく、体は無意識のうちに「いらぬ情報を入れるな!静かにしろ!」と訴えていたようでした。

大人になるとどうしても、親がうるさく言うようなことがなくなるので、風邪をひいてまでも好きなことをしよう、と思ってしまいますが、体調が悪いときはしのごの言わずにひたすら眠る…ということが遠回りのようで近道みたいです。

これと同じく、普段から“入ってくる情報を減らす”ということによって、体は自然と休息します。よく、「音楽をかけながらじゃないと眠れない」とか「照明をつけたままじゃないと眠れない」という人がいますが、それでは入ってくる情報を遮断できていません。

本当に休息したい場合は、テレビを消す、音楽も消す、照明も消す、などの外部からの刺激をシャットダウンして、集中して休息できる環境を意識的に作っていかなければならないでしょう。

職場での休憩時間…休めない?

社会人になると、なかなか自分の時間を持つことが難しい、という人も多くいます。昼休憩も単独で行動できない(みんなで食堂に行くとか)ことや、仕事終わりにお酒の席に参加しなければならない場合など。

休日でも、丸一日自由な時間とはいかないかもしれません。だからこそ、意識的にひとりの時間を設けて、集中して短時間でも休憩すること。この休憩は、体を休め、脳を休めることが目的。けして「やった!自由時間だ、ゲームしよう」などと思わないことです。

呼吸法でリラックス

「休憩している時間がない!」また、「いやいやちゃんと休憩してるし!でも疲れてるし!」とか。正直、体を壊してしまってから後悔しても遅いと思うんですが、渦中の本人は休憩をとることの大切さには気がついていません。

そこで取り入れて欲しいのが、ヨガなどの呼吸法を利用するリラックス法です。瞑想…というと胡散臭いですが、呼吸に集中することによって、一時的に「無」の状態を作り出し、心をリセットする方法だそうです。

気ばかり焦って何も手につかないのでは効率が悪いですし、不安感や焦燥感に負けていては勝負ができません。強いメンタルを作るための基礎として、この呼吸法は活用されています。

呼吸法に関しては、様々な方法があるようなので取り入れやすいものを参考にしていただきたいのですが、「休んだつもりでいる」というのが一番危険。

昨日休みだからぼーっとしながらスマホでゲームやってた~というのは、実は全然休めていないかもしれない…ということ。早く布団に入って長く睡眠時間を取ったからと言って、ちゃんと眠れているか、と言えばそうでもないのです。

「休む」とは、気力と体力のバランスを整える行動。「なんとなく調子悪い」の原因は、日常のなんでもない行動に隠れているかもしれません。





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