みなさんにとって、「普通にできる人」ってどんなイメージでしょうか。
私は心理カウンセラーをしているのですが、お客さまからのお悩みで「普通にできない私はダメなんです」というご相談をいただくことがあります。そこで。お客さまにとって「普通にできる」ってどんなイメージなのかお伺いすると、
- 仕事が普通にできる=ミスしない
- 言われたことができる=理解できる
- 普通に人間関係が築ける=誰とでも分け隔てなく話せる
- 他にも、
- 計画とおりに行動できる
- 時間通りに〆切りや約束が守れる
- 普通に友達も彼氏もいる
これらができない自分は「普通以下」だと思ってらっしゃるんですよね。
もしですよ、あなたのまわりに、これらの<普通>を全て、ソツなくできる友達がいたとしたらどう思うでしょうか?普通どころか「すごい!!!」と思いませんか?
私は仕事ではよくミスをして、難しい話は理解するまで時間がかかるので、そんな女性が近くにいたらスーパーウーマンだと思っちゃいます。
数値で例えるなら、<-20>から<+20>くらいの評価基準があるとして、<0>が普通だとしたら、できないと思う方の自分の評価は<-10>くらいなんです。でも、そういう方は<0>になることを目指して努力をしているので、もし間違えずにできても、期限を守れても、それらはすべて<0>という普通のことでしかないんです。
でも、まわりの評価は<+10>くらいとだいぶ高かったとしたら。ここで、本人の評価とまわりの評価の間には<20>のギャップができてしまいますよね。
この評価にギャップがある状態でコミュニケーションをとると、会話にズレが生じます。お互いの基準が違いすぎるので話が噛み合わなくなってきちゃうんです。
本人は「できない自分」だと思って言っている言葉が、まわりからは嫌味にとられてしまうことだってあるんです。その結果、「人間関係もうまくできない私はダメなんだ」って、また自分の評価を下げてしまうなんてことにもつながってしまいます。
なんだか、自分とまわりの評価にギャップがあるほど、悪いスパイラルにはまってしまいそうですよね。
「私なんて、ほんと仕事できなくて、可愛くなくて」って思っている方の多くは、今まで厳しく育てられた方が多いようです。いつも満点を目指していて、90点がとれても10点が足りずにダメだと思ってしまうタイプ。見方を変えたら、90点もとれるってすごいことなんですけどね。
小さい頃から「できない自分」を指摘され続けていると、そういう思考回路がクセになる方もいらっしゃいます。「できた」ことを認められないんです。そんな方に少しでも試してみてほしいのが、
【まわりが言ってくれる<ほめ言葉>は、あなたの価値そのものだということ】なんです。
「え、お世辞じゃないの?」「ほめ言葉って、社交辞令じゃないんですか?」って思う方もいらっしゃるかもしれません。いえいえ、他人はそんなにヒマじゃないです。セールスマンじゃあるまいし、あなたのために一生懸命お世辞を言っても何も売れないですからね。
「じゃ、なんでほめるの?」って。
・・・だからね、それこそが真実なんです。
ただ、本当にそう思ってるから、あなたに言うんです。相手から言わせると、ほめてるんじゃなくて「思ったことをそのまま言ってる」だけ。「仕事早いね」「可愛いね」「気がきくね」それはそのまま、あなたの評価なんだって気づいてくださいね。
自分をマイナスに評価していると、ほめ言葉に納得できないので「そんなのどうせお世辞だし」って思いがちです。何回も言いますけど、相手は「思っただけ」「言っただけ」なんです。シンプルにあなた自身の正当な評価なんですよ。
最近、まわりの人たちからどんなほめ言葉もらったでしょうか。「ほめられてない」と思う方は、ほめ言葉をスルーしていないか振り返ってみてくださいね。そもそも耳に入れない方も多いんですよ。
「まわりの声を素直に聞く」これだけで、「普通」になれないどころか、いいところがたくさんある自分に気づいていけると思います。
状況が何も変わらなくても、モノの見方を変えるだけで世界はガラっと変わります。モヤモヤを抜け出し、自分の可能性を咲かせたい方は個別セッションもご利用くださいね。