「キラキラ輝いてる人って羨ましいけど、そういう人って素敵な職場だったり、やりたいことができているからなのよね。私の職場なんて、楽しくもないし、出会いすらないもの。」
誰かからこういう話を聞いたこと、ないでしょうか。もしくは自分で思ったこと、ないでしょうか。
私は20代の頃、ずっとそう思っていました。
どうせ家と会社の往復だけだし、職場に素敵な男性もいないからと、お洒落にそんなに気を使わず、最低限のメイクだけして遅刻ギリギリで通勤していた記憶があります。
仕事も面白くなかったので、ただ言われたことをこなすだけの毎日。「こんな職場だから」と会社のせいにして、転職することばかり考えていたんです。他に行くところがないから「とりあえず」働いている感じ。
きっと周りからは、ヤル気どころか、若いのに魅力もない女性でした。
「こんな自分」なのは「こんな職場」のせいだと決めつけていたんだなって気づいたのは、だいぶ後になってからのこと。
それに気づかせてくれたのは、以前勤めていたホテルで出会った「掃除のおばさん」でした。
キラキラできる職場じゃないと輝けないと思っていた私は、彼女の仕事に対する姿勢を見て「働くこと」の意味を考えさせられたんです。
みなさんは「掃除のおばさん」と聞くと、どんな姿をイメージするでしょうか。職場のビル、ホテルやデパートで見かける清掃員の方たち。
黙々と真面目に仕事をしたり、だるそうにやることだけこなしてたり、笑顔だったり、無表情だったり。
人によってイメージする姿は全然違うと思うのですが、私は、キラキラとした笑顔で両手でホウキをにぎりしめていたあの女性を思い出すのです。
眠い目をこすって出勤すると、早朝からしっかりとメイクをして、制服をピシっと着こなし、姿勢よく作業をされている姿は、とても気持ちがいいものでした。
お客さまとすれ違う時は、仕事の手を止め、深々と丁寧に頭を下げてお迎えする姿は、おもてなしの気持ちに溢れていました。
まわりの清掃スタッフの方と同じ制服を着て、作業をしているのに、彼女だけひときわ目立っていたんです。
直接お客さまと接することはなくても、いちホテルスタッフとして仕事を愛し、誇りに思っていることが、その姿勢からヒシヒシと伝わってきました。
未熟な私は、勤め始めた頃「ホテルの仕事はコンシェルジュが花形。」なんて思っていましたが、彼女の仕事に対する姿勢を見て、「輝く」って、職種とか、環境に関係なく、その人自身が「仕事と、どう向き合っているか」なのだなって、気づかせてもらうことがでたのです。
私たちは、今の自分に満足できない時、目の前にある仕事や人間関係を言い訳にしたくなることがあります。
- 「好きじゃない仕事だから」
- 「わかってくれる上司がいないから」
- 「お金がないから」
理由は探すほどに見つかるものです。
でももし、「輝きたい」という思いが少しでもあるとしたら、それは理由に関わらず、今からできることがあるかもしれません。
まずは自分が置かれている環境の中で、一番輝く存在になることを目指してみること。外見にとどまらず、仕事への姿勢や、まわりとのつき合い方など、心の中から磨いてみるんです。
光っている人って目立つので、意外な人から声をかけられたり、転職活動も成功しやすくなるんですよ。
後日談ですが、素敵な清掃の女性は、ある時からエントランスを担当するようになっていました。いちばん人目につきますし、ホテルの顔でもある場所です。やっぱり「見ている人はいる」のだなって思いました。
「いまの場所はどうでもいいけど、他の場所に行ったら頑張るし輝けるはず。」なんて思っているだけでは輝くチャンスはだいぶ先になってしまうかもしれません。
チャンスの前髪をぎゅっと掴むためにはすぐに行動に移すことが大事です。全国の大手上場企業から人気ベンチャー企業、隠れた優良企業など優れたキャリアアドバイザーがサポートしてくれる転職エージェントを利用するのも1つの手です。
あなたが輝けるとしたら、どんなことから始められると思いますか?まずは今すぐできることから始めてみてくださいね。
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