“スキンケア”の正しい方法をご存知ですか?毎日なんとなくスキンケアしていませんか?
スキンケアの仕組みや目的を理解するのは意外と大事です。間違ったスキンケアが肌悩みやトラブルの原因になっている場合もあります。
美肌のために、スキンケアの基本に立ち戻ってみましょう!まずはスキンケアの仕組みをご紹介します。
スキンケアの仕組みとは?
スキンケアとは、お肌を健康で美しい状態に保つための手入れをすることです。といっても、私たちが外側から手入れできる部分は、肌の一番表面にある表皮の部分だけです。
肌にはバリア機能があり、毒や有害物質が肌から身体に入らないようにする防御作用があります。そのため、スキンケアをしても有効成分が浸透してくれるのは表皮の外側部分だけなのです。
そして、その表皮の一番外側にある層が角質層です。角質層の厚さはわずか0.02mm程度。この薄い層を潤わせ、キメを整えることで肌が綺麗に見えます。
また、角質層は肌内部の水分を保ち、肌を健康に保つ役割もあります。つまり、「肌表面の角質層を潤わせ整えることで、健康で美しい肌状態を保つ」というのがスキンケアの仕組みなのです。
肌のタイプって何?
ストレートヘアやくせ毛など、いろんな髪質のタイプがあるように、敏感肌や乾燥肌など肌にもいくつかの肌タイプがあります。理想的な肌の状態は、潤いやツヤ・ハリがあり、キメが整っていて、透明感がある状態のことです。残念なことに、全ての女性がこの理想的な肌を持っているわけではありません。しかし、髪質とは違い、肌質はスキンケア次第で改善できる可能性があるのです。
他の肌タイプを見ていきましょう。
まず乾燥肌とは、肌の水分量や皮脂量が少なく、乾燥して潤いがない肌のこと。カサついていてツヤやハリがなく、シワになりやすいのが乾燥肌の特徴です。オイリー肌は、皮脂量が多すぎて、テカリやニキビがある肌のことです。オイリー肌は脂性肌とも言います。油っぽい食事が原因でオイリー肌になるほか、極度の乾燥が原因のこともあります。
混合肌は、顔のパーツによって肌質が異なる肌のこと。例えばTゾーンはオイリー肌で、頬は乾燥肌という方は混合肌です。これらの肌タイプの方は、正しいスキンケアを行って肌状態を改善し、普通肌に近づけるよう努力していきましょう。
また、敏感肌とは、進行しすぎた乾燥肌やもともとの体質などが原因で、外部からの刺激に敏感になってしまった肌のことです。敏感肌用に作られた低刺激の化粧品を使って根気よくお手入れしていけば、時間はかかりますが改善していくでしょう。
スキンケア化粧品の選び方は?
スキンケア化粧品の選び方には3つの方法があります。
肌タイプ別に選ぶ
まず、基礎化粧品は肌質別に選ぶ必要があります。自分はどのタイプの肌なのか認識して、そのタイプにあったラインを選びましょう。
普通肌に近づくためには、自分の肌にあった化粧品を使うことが第一歩です。化粧品売り場でカウンセリングをして、水分量や油分量を測ってもらうのもおすすめです。
成分
次に比べるのは配合成分です。
コラーゲンやヒアルロン酸、美白成分のビタミンC、セラミドなどの有効成分が多く含まれているシリーズを選ぶのがポイントです。
その他にも、植物由来のエキスなどの特別な成分がたくさん入った化粧品シリーズも、効果が高いと考えられます。
価格も大事
高価なアイテムになればなるほど成分や効果は良さそうに思えますが、美容にそこまでお金を使えないのもホンネですよね…。
そこで、配合成分なども重要視しつつ、毎日使い続けられる価格かどうかもきちんとチェックするようにしましょう。
1商品の販売価格ではなく、1ヶ月あたりの価格に換算してきちんと比べてくださいね。
基本的なスキンケアの方法は?
基本的なスキンケアの方法を知っていますか?正しいと思っているそのスキンケア手順実は間違っているかも?
スキンケアの手順
まず始めに、クレンジングをしてメイクなどの油汚れを落とします。朝のお手入れではクレンジングは必要ありません。
クレンジングの後は、洗顔をして、肌についたホコリや汗などの汚れを落とします。洗顔は、スキンケアの前に必ず行います。肌表面をクリアにしてからでないと、このあとの栄養分がしっかり浸透できません。
次に、化粧水で水分を与えます。化粧水自体に保湿成分が入ってはいますが、化粧水の目的は保湿というより整肌です。化粧水で肌を整えることで、この後に使う保湿アイテムの浸透が良くなります。
最後に、乳液やクリームをつけて保湿をします。クリームの方が油分が多いので、乾燥が気になる時におすすめです。化粧水だけだと乾燥してしまうので、保湿アイテムは必須です。また、肌悩みによっては美容液を使って栄養分をプラスするのも良いでしょう。
コットン使用
化粧水を塗る際には、コットンを使うのがおすすめです。手でつけてしまうと、手のひらの凹凸のせいで、顔の皮膚に均等に浸透しません。
コットンを使うことで、肌なじみがよくなり、角質層がふっくら潤うのを実感できるでしょう。
オールインワンって?
化粧水から乳液・クリーム、さらには美容液やパックまでいろんな機能がひとつになったオールインワン化粧品もあります。
これなら、あれこれたくさんライン使いしなくても1回のお手入れで完了します。
忙しい人やめんどくさがりな方に人気のアイテムです。
スキンケアのポイント
正しいスキンケアの方法を覚えたらスキンケアをする際に気をつけたいことも知っておきたくないですか?
清潔な手、タオルで
スキンケアの前には、手をしっかり洗い、清潔な状態にしておきましょう。
手が汚れていたり雑菌だらけだったりすると、ニキビや肌トラブルのもとになってしまいます。
使うタオルも、毎回洗った新しいタオルを使いましょう。タオルは、洗剤のすすぎ残りやゴワゴワなどの刺激がない、お肌に優しいタオルを準備しましょう。
髪を束ねる
女性の皆さんは、髪の毛が長いという方が多いと思います。
髪の毛がバサバサと顔にかかっていてはスキンケアの邪魔です。
顔は清潔な状態に保っておきたいですし、髪の毛の生え際までしっかりお手入れしたいので、スキンケアの前に、必ず髪は束ねるようにしましょう。
洗顔の水の温度にも注意
スキンケアの重要なポイントが、顔を洗う時の水温です。
熱すぎるお湯だと肌の乾燥の原因になってしまいますが、冷たい水だと汚れが落ちにくくなってしまいます。
お湯の温度の目安は、体温と同じくらいか少し低めの36~37度くらいです。
摩擦に気をつける
スキンケアをする時は、顔に触る場面がたくさんあります。
肌をゴシゴシこすってはいけないのはもちろんですが、触るという行為自体も肌への刺激となります。こうしたダメージが蓄積するとシミやシワなどの原因になってしまいます。
特に、皮膚が薄い目元には注意が必要です。また、洗顔の際は、キメの細かい弾力のある泡を使って、顔を包むように洗ってください。
化粧水などを塗るために手で触れすぎるのもNGですし、タオルで顔を拭くときにも注意が必要です。肌はとても繊細なものです。スキンケアの際は、できるだけ肌をこすらないように気を付けましょう。
おわりに
美しくて健康な肌を手に入れるには、正しいスキンケアを行うのが大切です。
スキンケアの基本を理解して、理想的なお肌を目指しましょう。基礎化粧品選びや手順、使い方を見直して、正しくお手入れをすれば、あなたの肌悩みも改善していくことでしょう。
まとめ
・スキンケアはお肌の表面を整えるのが目的
・普通肌の他に、オイリー肌、乾燥肌、混合肌、敏感肌という肌タイプがある
・スキンケア化粧品は、肌質や成分、価格を参考に決める
・基本のスキンケアの手順は、洗顔・クレンジング→化粧水→乳液・クリーム
・スキンケアの際は、清潔さや肌の摩擦、お湯の水温などに気をつける