思春期や睡眠不足、ストレスなどでポツンと現れるニキビ。
おでこや口周りはもちろん、鼻にできた日には外に出るのも気が滅入ります。ニキビができても忙しくて病院に行けない場合もありますよね。そんなとき応急処置として、市販薬の商品「オロナインH軟膏」に頼る人が多いでしょう。しかし、気になるニキビに塗るだけでニキビ改善に繋がるオロナインでも、正しい塗り方をしなければ効果が得られません。
今回はニキビを効果的に治す方法をご紹介します。
この記事の目次
万能なオロナインH軟膏
昔から女性に親しまれてきた、大塚製薬オロナインH軟膏(第2類医薬品)。殺菌効果に優れたクロルヘキシジングルコン酸塩配合の皮膚疾患・外傷治療薬です。ほとんどの薬局で販売されており、今でも愛用しているという人が後を絶ちません。肌トラブルやさまざまなケガ、さらに美容効果もあります。家にひとつは常備しておきたいスグレモノです。
出典:https://www.otsuka.co.jp/ohn/
使い勝手のよいチューブ型もあります。
出典:https://www.otsuka.co.jp/ohn/
オロナインは下記のような皮膚疾患への効果効能があります。
- にきび
- 吹出物
- はたけ
- やけど(かるいもの)
- ひび
- しもやけ
- あかぎれ
- きず
- 水虫(じゅくじゅくしていないもの)
- たむし
- いんきん
- しらくも
一般的に傷を治すために使用されるオロナインですが、実は1番最初に記載されている効能が「ニキビ」なんです。
ニキビにオロナインが効く理由
ニキビに効く理由は2つあります。
ニキビ菌を殺菌
白ニキビが潰れて雑菌が傷に入ってしまうと、炎症を起こして赤ニキビになります。オロナインが殺菌効果を最も発揮するのは、ニキビを潰してしまったときです。なぜならオロナインには、強い殺菌効果のある「クロルヘキシジングルコン酸塩液」が配合されているからです。皮膚に対して持続的な抗菌作用があるうえに、低刺激でお肌に優しい成分となっています。そのため潰してしまった後は必ずオロナインを塗りましょう。
保湿効果
ニキビの改善にはお肌のターンオーバーが重要です。オロナインには、化粧品にもよく含まれている保湿成分「オリブ油」「ワリセン」「グリセリン」が配合されています。そのためニキビに大敵な乾燥肌対策にもなります。
オロナインh軟膏で改善できるニキビとできないニキビ
ニキビ改善効果があるオロナインですが、すべてのニキビに効くとは限りません。では、効くニキビ、効かないニキビについて見ていきましょう。
赤ニキビには効果あり
前述のとおり、症状が軽度の赤ニキビには効果があります。赤ニキビの原因はアクネ菌の繁殖です。アクネ菌が繁殖してしまうとニキビができやすくなってしまうのです。そのぶんニキビ跡として残ってしまうおそれも…。それを防ぐために、オロナインに配合されている殺菌・抗菌作用のあるクロルヘキシジングルコン酸塩液がアクネ菌を排除してくれます。
重度の赤ニキビ・黄ニキビには効果なし
炎症がひどく赤みが強い重度の赤ニキビと、化膿して膿が溜まった黄ニキビには効果がありません。このような状態になったニキビにオロナインを塗ってしまうと、合成界面活性剤が周りの肌のバリアを壊し、肌荒れが酷くなってしまいます。
皮膚科専門医ではニキビ菌に有効な抗生物質の内服薬を使うこともありますので、ひどい場合は相談してみましょう。
オロナインで効果的にニキビを治す方法
SNSやネットで紹介されている方法がすべて正しいとは限りません。そして、ただニキビに塗ればいいというわけでもありません。正しい塗り方をしないと逆に悪化してしまう可能性もあります。注意点を守って正しく使うことが大事です。ここでは効果的にニキビを治す方法をご紹介します。
化粧水でしっかり保湿
オロナインを塗る前には洗顔をして汚れや余分な皮脂を落とし、清潔な状態にしておきましょう。そして忘れてはいけないのは、化粧水でしっかり保湿をすることです。ビタミンCが配合されている化粧水を使うとより効果的なのでおすすめです。
■ケア方法
- 手にたくさん菌が付いているためきれいに手を洗う
- 洗顔でしっかりと顔の汚れを落とす
- 清潔なタオルで拭く
- 化粧水などでスキンケア
- オロナインをニキビに少量塗る
たっぷり塗りすぎない
「たっぷり塗る=早く治る」ではありません。ニキビ周辺にクリームをベタベタ塗ると皮膚の常在菌を殺してしまい、余計に肌荒れを起こす可能性があります。さらに、油分が多いため毛穴を詰まらせてしまう原因にもなります。ニキビにオロナインを塗るときは、綿棒の先に少しつけてニキビの中心にちょこんと塗りましょう。
夜寝る前に使用する
オロナインを塗るタイミングは夜、寝る前がベストです。昼に塗ると汗で落ちてしまったり、触れてしまう機会が多いです。さらに、油分があるので紫外線に当たるとそこの部分だけ日焼けしてしまうおそれがあります。一方、夜だとそのようなことがないので安心です。寝ている間なら成長ホルモンが分泌され、お肌の調子も整います。
ニキビを早く治すためにやってはいけないこと
ニキビをはやく治すためにしていた行動が実は逆効果だった、ということがよくあります。それはSNSで流行ったオロナインと絆創膏です。
オロナインと絆創膏を使った塗り方はNG
一時期、ニキビができたらオロナインを塗ってその上から絆創膏を貼れば一晩で治る、という対処法が話題になりました。
その方法は「密閉療法」といわれるもので、塗り薬の効果を最も引き出したいときに使われます。しかし、ニキビの原因であるアクネ菌は空気に触れない空間が好きなので、オロナインを塗った後に絆創膏を貼ることで、よりアクネ菌が繁殖しやすい環境を作っているんです。蒸れてかゆみがでるだけでなく、ニキビが増えてしまう場合もあります。絆創膏を貼るのは逆効果なのでそのようなことは止めましょう。
正しい使い方でニキビを治そう
ニキビの応急処置に最適な万能アイテム「オロナインH軟膏」。
ニキビはホルモンバランスの崩れにより、できてしまいます。そのため日頃からしっかり寝て、ビタミンCやビタミンBなどを積極的に摂取しましょう。そして毎日欠かさずセルフケアをして、ニキビができづらい環境を作ることが大切です。
きれいなお肌なら化粧ノリも、見た目の印象もよく見えますよ。
- オロナインは万能アイテム
- 軽度の赤ニキビに効果大!
- 重度のニキビは医師に診てもらおう