会社をはじめいろいろなシーンで、上手なコミュニケーションは人間関係をスムーズにするためにも大切です。そんな中で言いにくいことをうまく伝えるのがクッション言葉です。女性のマナーとしても、柔らかいクッション言葉を知っておきたいものですね。いろいろな場面において、適切な表現方法について見ていきましょう。
何かを尋ねたいとき
新しい職場や初めて出向いた地などでは、何も分からず戸惑うことがあります。
質問したくても、初対面の人や目上の人などにはなかなか聞きづらい場合もあるでしょう。
何かを尋ねるときにも、上手な言葉遣いや表現の仕方によって、相手も気持ち良く受け応えしてくれるものです。
単調に質問するのは、相手にも失礼なので、質問する前にクッション言葉を付けるようにしてみましょう。
例えば「恐れ入りますが…」や、「ご迷惑おかけしますが…」といった表現が適しています。
また仕事中などで相手が忙しそうなときには、「お忙しいところ申し訳ありませんが…」、「お差支えなければ…」と一言伝えると良いですね。
断るのが苦手な人も、クッション言葉で断り上手に
何かを頼まれたときや誘われたときなどに断るのが難しくて、ついついYESと言ってしまう自分に疲れている人も、意外と多いものです。
断ったら嫌われないか、相手を不快な気持ちにさせないかなど、いろいろ考えてしまうのが原因でしょう。
けれどもクッション言葉を使うことで、断りの際にも謙虚な気持ちを伝えることができます。穏やかな表現により、相手との人間関係もこじれずに済むのです。
断る際には、「大変残念ではございますが…」、「せっかくではございますが…」といったクッション言葉を文の前に付けるようにしてみましょう。断るのが苦手で何でも引き受けてしまっていた人も、クッション言葉を使えば断り上手になれそうですね。
お願い事や頼み事をするとき
お願い事や頼み事をするときに、自分本位で一方的に言い寄ってしまうと、あまり良く思われないかもしれません。できれば謙虚な気持ちを伝える工夫をしたいものですね。
お願い事をするときにも、クッション言葉は役に立つ存在です。「ご面倒でなければ…」や、「お手数おかけして申し訳ありませんが…」というふうに先に言うようにすれば、謙虚さが伝わる表現になり、頼まれた側も力になろうと思ってくれることでしょう。
また、語尾に関しても、「○○してください」と言うよりも、「○○していただけませんでしょうか?」と質問調にするほうが、より柔らかい表現になります。
相手と違う考えを述べるときには・・・
相手に合わせることも大切ですが、ときには相手と異なる意見を述べる必要が出てくることもあるでしょう。実際のところ、協調するよりも異論を述べるほうが、人間関係においては難しくなります。
そんなときにこそ是非使いたいのが、クッション言葉です。異なる意見をそのままぶつけるのではなく、「おっしゃることは分かりますが…」と一言添えたり、「確かにその通りでございますが…」というふうに一度相手の意見を聞く姿勢を見せることで、相手とスムーズに会話ができます。
意見は異なってもそのために人間関係までぎくしゃくしないように、上手に柔らかい表現で意見を伝えるようにしていきましょう。
さいごに
何かを尋ねるとき、頼むとき、断ったり相手と異なる考えを述べたりする際には、このように柔らかい表現であるクッション言葉を使うように心がけたいものですね。
女性の場合は、柔らかい言葉遣いや敬語を使うことができれば、それだけで女性としての魅力や品格が増すものです。クッション言葉は人との付き合いを上手にするためだけでなく、女性らしさを磨くためにも大切といえるでしょう。
言葉で気持ちを伝えるのは難しいときもありますが、不愛想であったり冷たく思われたり、偉そうな女性といった印象を持たれないためにも、上手にこうした表現を使いたいものです。
その場その場のシチュエーションによって、適切なクッション言葉が自然と出てくるようになれば良いですね。