食後に突然眠気の襲われて、どうしようもなくなったことがある…という経験はありませんか?その眠気とは「頑張ればなんとかなる」程度のものではなく、眠すぎて動けなくなるほど。
当然、本人は「なぜ?」と思いますし、周囲の人は「食べ過ぎたのでは?」「怠けたいだけでは?」と思うかもしれません。
しかし、原因はもしかしたら“血糖値の急激な上昇”にあるかもしれません。今回は、若い女性でも気をつけたい“血糖値のコントロール”についてご紹介します。
眠気の原因:高血糖
以前、朝食後に突然眠くなり、座ったまま動けなくなったことがありました。その眠気は、気持ちの良い眠気ではなく、全身が重くなって、頭がぼんやりする、というもの。
「これは普通ではない!」とは思ったものの、前日に寝不足だったわけでも、とくに疲れているわけでもなかったので、原因がわかりませんでした。
しかし、あるとき「食後、眠気」で検索したところ「高血糖」という検索結果を見て「これだ!」と思いました。というのも、朝目が覚めてお腹がすいているときに、ご飯の前に甘いお菓子を食べてしまったのです。
朝は血糖値が下がっている状態。ここから食事をすることによって血糖値は上がっていきますが、低かったところにガツンと砂糖たっぷりのものを食べてしまうと、急激に上がってしまい、眠気に繋がってしまったのではないか?というのが個人の見解。
実際、血糖値.comでも紹介されているように、食後に上がった血糖値を下げようと、分泌されたインスリンによって眠くなってしまうことがあるそうです。
血糖値をコントロールするって?
血糖値は上がりすぎても、また下がりすぎてもよくありません。正常値の範囲をキープすることが望ましいです。
そのため「甘いものは食べちゃダメ!」ということではありませんし「食事で〇〇を食べないように!」ということではありません。
さきほどの、「朝起きてすぐ甘いお菓子を食べる」というのが良くなかったのは、“甘いお菓子”が悪かったのではなく、原因は“食べる時間帯”です。
食事は健康的に3食。おやつがあってもいいと思います。問題は、食べる時間と順番。たとえば、朝食の代わり…と言って、ショートケーキを食べるのはNG。これでは、血糖値が急激に上昇します。
また、フルーツが好きだから、と朝食の一口目からフルーツを食べるのもちょっと考えもの。フルーツは確かに健康にはいい食べ物ですが、糖分が高いのです。
最初にサラダを食べ、味噌汁を飲み、白飯をしっかりかんでゆっくり食べる。バランスのとれた食事を心がけることが大事です。
「〇〇が多すぎる食事」「〇〇が少なすぎる食事」を避け、時間を決めて適切な順番で食べることが血糖値コントロールに繋がります。
血糖値コントロールでダイエット!?
さらに、血糖値コントロールによって、糖尿病予防だけでなく、ダイエット効果も期待できます。血糖値が下がっている“低血糖状態”であれば、脂肪が燃焼しやすくなっています。
そのため、食事による急激な血糖値の上昇を抑えることによって、ダイエット効果が期待できる、というものです。
糖分(砂糖・白飯やパンなどの炭水化物・フルーツなど)を摂取する前に、サラダなどを先にお腹に入れておくと血糖値の上昇を抑えられます。
低血糖状態だと、すごくお腹がすいたように感じますので、体は急激に血糖値が上がる(てっとりばやく満腹になりそうな)ものを欲します。けれど、ちょっと我慢して、ワンクッションとしてサラダをひと皿食べてしまいましょう。
そのあとであれば、満腹になるくらいまでご飯を食べても大丈夫です。血糖値が急激に上昇せず、緩やかに上がって下がっていきますので、自然と脂肪を燃焼する体になります。
目に見えないからこそ
糖尿病なんて、中年男性の病気じゃん!と思っているかもしれませんが、そうではありません。普段、あまり血液検査などをしない若い女性でも、糖尿病予備軍の人はいます。
目に見える症状があまりない糖尿病ですが、目に見えない、症状がないからと言って、我々と無関係というわけではありません。
日々の食事の時間や順番、内容を注意することでそれらを予防し、ダイエットにも繋がるとしたら、気をつけて損なことはないと思います。