みなさんは<自己価値>って言葉、聞いたことあるでしょうか。
一部の業界ではひんぱんに使われるキーワードなのですが、普段はあまり聞き慣れない方のほうが多いかもしれません。
心理学の本や、自己啓発本に書いてある「自己価値を上げて幸せになりましょう」とか、「本当の自己価値を知りましょう」というフレーズ。そもそも自分の価値って、なんだと思いますか?
年収、学歴、年齢、IQ、容姿、勤務先?
私たちがひとりひとり持っている、数字で評価されるものってたくさんありますよね。でも、数字の評価が同じ結果でも、コピーのように全く同じ人は世の中に一人もいません。まわりを見回すだけで、優しさ、気づかい、笑顔、雰囲気、気合い、努力、正直さ、素直さ、センスなど、数字にはならない価値のあるもの、それぞれたくさん持っていますものね。
今回は、この【自己価値】について、もう少し詳しくお話しようと思います。
たとえば、《毎日、遅くまで1人で残業をしているAさん》という女性がいたとしましょう。
本人は、毎晩帰りが遅くて疲れきっています。その原因は「自分だけ仕事がたくさんあるのは、みんなより容量が悪く仕事ができないから。人より頑張らないとまわりに追いつけない。」と思って必死です。
これが、【Aさんが自分を、評価した価値】です。
でも、まわりから見れば「Aさんの仕事は、内容が濃くて完成度も高い。信頼されているから、担当してほしい仕事がたくさんある。」と思われているかもしれません。
これは【Aさんをまわりが、評価した価値】なんです。
まわりが思っていることと、本人が思っていることのズレ。仕事に関わらず、趣味や、家事、容姿や人間関係にいたるまで。まわりは「できている」って評価しているのに、自分は「できていない」と思っている人。みなさんの近くにも、いるんじゃないでしょうか。
私の仕事はカウンセラーなのですが、お客さまは普通のOLさんがほとんどです。心の病のためのカウンセリングとは少し違っていて、「頑張っているのに空回りしている」「心のモヤモヤを解消して、キラキラと幸せになりたい」そんな社会で頑張る女性へ、ラクに幸せになれる、生き方の虎の巻みたいなセッションをしています。
お客さまによっては、見た目は幸せそうに見えても、本人は思うように生きられず、もがいている方もいらっしゃいます。心の中を紐解いていくと、Aさんのように<自己価値>が低いことが原因だったりするのですが、ご自身ではなかなか気づけないものなのです。
では、なぜ【自分の価値】を上げたほうが良いのでしょうか。
その理由の1つとして挙げられるのは、
まわりから扱われている自分と、自分が思う自分、がズレているぶん、《意思疎通や、コミュニケーションまでズレてしまう》ということなんです。
先ほどのAさんに話を戻しますね。日々頑張っているAさんを心配した上司が、こう言ったとします。
「この仕事は、他の人に回していいよ。君は他の仕事で大変だろう。」
上司の優しさだったのに、<自己価値>の低いAさんはこう感じてしまうんです。
「私は仕事が遅いし要領が悪いから、他の人にまわしたんだわ。」って。この言葉で落ち込んで、もっと頑張らなきゃって思っちゃうんです。
全然、落ち込まなくていいはずですよね。
それどころか、上司に信頼されているって思えるような出来事なのに。
少し極端な例ではありますが、こんなふうに、まわりと自分の評価にズレがあると、言葉の解釈までズレてしまうことだってめずらしくありません。その結果、する必要のない反省や、自分はダメだと誤解して落ち込んでしまったら、どんどん生きづらくなってしまいますよね。
逆に、このズレが小さくなっていくと、自然と人との関わり方が変わります。そうすると、相手の反応も変わります。その結果、人生の景色が変わるんです。
実は<自己価値>の低さからくるズレって、誰もが気づかないうちにやっていたりするんです。なんて書いてもね、「私とは関係ない」そう思う方がほとんどなので、文章では歯がゆさを感じたりもするのですが。
過去記事をしっかり読んでから、私の個別セッションに来てくださるお客さまも、「あの記事、私のことだったんですか?!」って驚かれることがよくあります。
灯台元暗し。なかなか、自分のことってわかりません。
もし、理由はわからないけどモヤモヤがある方や、自分の本当の価値を知って、人生の景色を変えてみたい方は、一度私に会いに来てみてくださいね。1回のセッションで人生変わりますから。(五十嵐かおるblog :http://ameblo.jp/epifa-miya/)