料理やお菓子を作って、インスタグラムに投稿する。女子なら一度はやったことあるのではないでしょうか。
実際にインスタグラムを眺めていると、素敵な料理の写真がたくさん見られますよね。自分でも作ってみたいな、というものにも出会います。と、そこに最近少し気になるハッシュタグが混じっているのにお気づきですか?
そう、#高嶋綾也(Ryoya Takashima)、そして#ビーガン(vegan)です。
それらのタグが付いたインスタグラムの写真にはほぼ、「高嶋綾也さんのレシピで作ってみました♡」といったコメントが・・・。Amazonで探してみても彼の料理本が出版されているわけではないようです。インスタグラムに出回っているこのレシピは、この「高嶋綾也」氏とはいったい何者なのでしょうか?そして、ビーガンとは?
ビーガン>ベジタリアン
まず、ビーガン。いわゆる「菜食主義者」のことです。日本では「ベジタリアン」という方が馴染みがあるでしょうか。ベジタリアンは「肉・魚を食べない」ひとのことを言いますが、ビーガンは肉・魚などを食べないことに加えて、乳製品・卵の一切も食べませんし、さらに着るものすら動物性のもの(革製品など)も着ないとのこと。
まさに徹底した「完全ベジタリアン」とされるのが、ビーガンの定義です。
菜食料理研究家、高嶋綾也
「(職業は)強いて言えば料理研究家かな。」と話す高嶋さん。
菜食家となったのは23歳のとき。その後、友人に誘われてカフェのシェフを務めることになり、「菜食料理研究家」として歩み始めることとなりました。
現在はカフェや料理教室での仕事をやりながら、ブログで自分のオリジナルレシピの動画を公開しています。「やりたいことをやる」というポリシーから、趣味で陶芸を始め、今では注文に応じて販売もするというほどの腕前だとか。
他にも、カメラやウクレレなど趣味は多彩。ブログを拝見すると、無理をしない自然で自由な生き方をする、というのが伝わってきます。
優しい世界観あふれる「レシピ動画」集
高嶋さんが作る料理は全て菜食料理です。ブログ「peaceful cuisine」では、オリジナルのレシピを惜しげも無く動画で公開しています。
カフェメニューっぽく、パンやスイーツ、アイスクリームなどが多く、また「VeggieDishes」としてラーメンや麻婆豆腐といったメニューまであるんです。もちろん、全て菜食料理なのですがとてもそうは見えず、さらにとても美味しい、というのに驚きます。
そして高嶋さんが公開するレシピ動画は、なんというか・・・とても雰囲気がイイんです。ちょっと古いドキュメント映画かフランス映画を見ているような、そんな優しい世界観にあふれています。
料理の課程や使う道具や材料のひとつひとつ、手さばきや所作のひとつひとつが映し出されるたびに高嶋さんの人となりが伝わってくるかのようで、料理をしないひとが見てもつい引き込まれてしまうかもしれません。
オススメのレシピ動画はこちら
酒粕チーズケーキの作り方
かぼちゃで作るカルボナーラ「かぼちゃナーラ」の作り方
ご飯がすすむ、ピリ辛が美味しい麻婆豆腐の作り方
いずれも、肉も魚も、乳製品すらも使っていないビーガンメニューです。
菜食主義へのきっかけ
ここまで徹底して菜食主義者としてビーガンを貫いている高嶋さん。ビーガンになってからは体調もとても良いそうですが、健康のために無理して肉を絶っているわけではないそうです。
ビーガンになるきっかけは、体調を崩し療養中に読んだとある本。それを読んで現在の人間が行っている食料社会を疑問に感じ始め、「大気も水も土も汚さず、動物を苦しめることもなく、植物への負担も限りなく少なく、自分の健康のためにもなるような素晴らしいことが、食事を少し変えるだけで、簡単に、全て出来てしまう(ブログより)」という考えに至り、すぐにビーガンになったということです。
優しい世界への想いと強い志が、「ビーガン高嶋綾也」を誕生させました。「菜食王子」と人気を集めている高嶋さん、ちょっとナウシカを思い浮かべてしまいました・・・。
理想としたい優しい生活
ビーガンであり菜食料理研究家の高嶋綾也さんをご紹介してきました。
わたしたちが高嶋さんのようにできるか(なれるか)というと、それは難しいことかもしれません。でも、ちゃんと食材を選び、手間暇をかけて丁寧に料理をする、それだけでもかなり違ってくるのではないでしょうか。
自分の暮らしにも、ちょっと取り入れてみたいですね。
■高嶋綾也 Blog〈peaceful cuisine〉