私にも経験があるのですが、「俺、ジブリ好きでさ、家にDVD全部あるんだけど、見に来ない?」とか「ディズニー好きなんだけど、うちで映画見ない?」という男がいます。ていうか多い。
こういう男性にひっかかる女性がいて、まあ、同じ趣味同士でくっつく分には構わないのですが、実際付き合ってみて「とんだメルヘン野郎だった」「頭の中もジブリだった」と、後悔する女性が続出しています。
もちろんジブリは良い作品ばかりなんですが、今回は「俺、ジブリの〇〇が好きなんだぜ男」の危険性と、彼らの頭の中についてご紹介したいと思います。
作品ごとのジブリ男危険性
まずは、各作品ごとの“ジブリ男の危険性”についてです。何度も言いますが、ジブリは大変素晴らしい作品ばかりで、当然ジブリは何も悪くありません。
ところが、メルヘン男が勘違いをして「俺もこういうの憧れるな~」みたいになるから、さあ大変。お前、それはフィクションなんぞ?わかっとんのか?
ということで、ジブリ男がよく使う“女を誘う文句”の中に、この作品が出てきたら気をつけろ!という作品をピックアップしてご紹介します。
「耳をすませば」の危険性
出た~!耳をすませば中学生のくせにプロポーズする奴~!…ということで、雫と聖司の恋愛に自分を重ねる甘酸っぺえ男がいるんですよ。
なぜか多い「俺、耳をすませばが一番好きなんだよね」という男。聖司に男のロマンを重ねているんでしょうか。それとも、“あの頃”に戻りたいんでしょうか。ま、無理ですけど。
残念ながら、聖司くんほどあなたはイケメンじゃないし、告白すればどうにかなりそうな雫みたいな女は、そうそうそこらへんにはいませんよ。
そもそも、「自分を聖司くんに重ねる」なんて、おこがましいにも程がある。聖司くんを現代人で例えたら、福山雅治級のレア人材ですから、そこらへんの男なんか努力したって叶うはずがありません。そう、もうこの時点で勘違いしてるんです、「俺かっこいい」と。
逆に、聖司にコンプレックスを抱いて「こういう男にはなれない」と思っている男のほうが、“身の程をわきまえている男”と言えます。“身の程知らずのメルヘン野郎”にはお気をつけください。
「天空の城ラピュタ」の危険性
空に浮かぶ城に憧れている男も大変危険です。恋愛要素、というよりもここで危険なのは「俺、ラピュタってたぶんどっかにあると思うんだよね」という妄想癖です。
残念ながら、ラピュタのような天空の城は、衛星画像では確認されておらず、存在する可能性はほぼゼロ。そのため、「ラピュタ信じてる系男子」は「ムー男子」と大差ありません。
さらに、このような「ラピュタあったらいいのにな」と言う男子に限って、「棚ぼた思想」が強く、簡単に言うと「どっかに金落ちてないかな」とか「宝くじ当たんねえかな」という、“楽して金持ちになりたい、努力したくない”という考えが色濃いのです。
また、シータのように健気な女の子が好きなので、女性に対して「これは女がやる仕事だから、男にさせるな!」とか、「女は口答えすんな!」という男尊女卑な考え方も強いので、ご注意を。
「もののけ姫」の危険性
もののけ姫が一番好きだ、と言っているジブリ男子は、“人任せで優柔不断”の傾向があります。というのも、主人公のアシタカは、颯爽と現れて助けてくれるヒーローではなく、“みんなにそんなに期待されていない人がたまたま活躍した”だけだからです。
ヒーローが満を持して登場したのではなく、通りすがりの男がお節介をした…さらに、みんなもそんなに期待していないし、自分のことは自分で、みたいな世界です。
ヒーロー願望が強い男性はいますが、「なんかうっかり人助けしちゃって、褒められたりしないかな」みたいな「あわよくば願望」がここに反映されているような気がします。そんでうっかりサンみたいな美女まで手に入れて。
束縛されない、というのも味噌。サンとアシタカは結婚したわけではないので、男にとっては縛られずに自由に生きていける、というのも魅力のひとつです。
「俺、もののけ姫が一番好きなんだ」という男は、結婚願望が薄いかもしれない、定職に就かないかもしれないので、本気で恋愛したい女性は、ご注意ください。
「千と千尋の神隠し」の危険性
この作品を一番にあげる人も多いのではないでしょうか。まあ確かに、どこかに油屋のような旅館があっても、いいかもしれません。神様というのは日本人にとっては身近な存在です。
しかし、そこにも危険が。この作品の、千尋に自分を重ねている男性は、まあ良いとして、「千尋とハクの恋愛」として見ている男は要注意。とんだメルヘン野郎です。
千尋は、あまり自分の意思がありません。作中も、流されるように行動し、うっかり自分の存在も忘れそうになります。このような、人に流されやすい自我を持たない女性は現代に多いです。
…で、このような自我を持たない女性を好き!という男性もまた、多いのです。なぜなら、「自分の思い通りに利用できるから」。
よくあるのが、「何もしないから!ね!ほんとになんもしないから!」と言ってホテルに誘い込むような男や、「コンドームつけなくても妊娠しないから大丈夫だよ!」みたいな男ですね。
「ちょっと強く言えばなんとかなりそう」という押しに弱い女性を狙う男は、“千尋を性的対象”として映画を見ています。(ロリコンに限らず)
ということで、「俺、千と千尋好きなんだ~!」という男がいたら、是非、詳しく感想を聞き出してください。「千尋みたいな女の子いいよね」と言ったらアウトです。
「となりのトトロ」の危険性
テレビの再放送でも何度も見た、となりのトトロですが、恋愛映画ではないため危険性は薄い…と思いきや、そんなに安全でもありません。
この映画は「女の子が頑張る映画」でもあります。サツキはお姉ちゃんとして奮闘しますね。トトロ好きなジブリ男子は、強い女性が好きです。そう、サツキにバブみを感じるのです。
つまり、“女性に甘えたい男子”は、トトロを押す傾向があるので、トトロ押しの男性には、トトロのような包容力を求めてはいけません。あと、ロリコンの可能性もあります。
なぜジブリ男はそんなに頭の中がメルヘンなのか
ジブリ好きなことは良いことです。というか、ちゃんと映画として見て、「このシーンのこの表現が素晴らしい」とか、きちんと見ている人はいいのです。
ところが、あまり深く考えもせず、「なんか好き」とか、詳しい考察もなく「おもしろかった」という人は、人気がある作品を見て、おもしろいと思っていればとりあえず正解、と思っている人です。
また、女性を口説くときに、とりあえずジブリかディズニーの話さえしておけばいい、と思っている男も多いため、(うんちくの披露しやすい)、軽い男ほどジブリばっかり見ている可能性は高いのです。
合コンでジブリ自慢する男
以前、合コンで「俺、ラピュタが一番好きで~たぶん50回は見てる」みたいな自慢をかましてくる男がいたので、私が「寺田農いいよね~!」と言ったら、「え?誰?監督?」と返してきたので、馬鹿なんだな、と思いました。
正直、好きで50回見てるのに寺田農を知らないとか、あまつさえ監督名がわからないような男など、ジブリのジの字を出すのもおこがましいと思いました。
びっくりしますが、このような男が世の中には結構いて、この程度の知識で「自称:ジブリファン」なのだから、猩々の群れにでも突き落として食われてしまえばいいんだ、と思いました。
自称:ジブリファンは自分の頭で考えられない受動型
ジブリ映画を見たことがない、という人はほとんどいないくらい、ジブリ映画は当たり前の存在になっていますが、それだけ「黙っていても目に入ってくる」という意味では、自分の好きな映画を探し求める必要がない、とも言えます。
つまり、テレビで見ていてたまたまおもしろかったから、レンタルで借りて何回も見た、というだけでも、一応ジブリファンが出来上がってしまうわけです。
それっていわば、「与えられたものを美味しいと言って食べていればいいだけ」と同じ。自分から何かを探し求める姿勢ではありません。
マクドナルドばかり食べていても「マクドナルドファン」ですし、ミスドばかり食べていても「ミスドファン」です。たとえ、ほかのハンバーガーやドーナツと食べ比べすることがなくても。
そのため、上記のような“なんちゃってジブリファン”の男は要注意。もちろん、「それでもいい」という場合は別ですが、男の「ジブリで釣ろう」なんて糸が見えたら、安易に食いつかないのが賢い女です。