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身近な人がパニック障害だったら?接し方で気を付けるべきこと

投稿日:2016年9月22日 更新日:


精神疾患が珍しくなくなった現代社会。“パニック障害”と診断される人は多くなりました。知らない人も多く、理解されない苦しみも伴います。

まず、パニック障害は「気持ちの問題」ではなく、脳の疾患です。脳では脳内伝達物質が働いていますが、その誤作動により、強い不安感や恐怖感、身体的症状が表れます。

よく過呼吸になって発作を起こしたパニック障害の患者に「気のせいだ!大げさだ!」と言う人がいますが、それはあまりにも理解がなさすぎます。周囲の人には、適切な接し方が求められます。

もし身近な人がパニック障害だったら?家族や友人であったなら?そんなパニック障害患者への接し方についてご紹介しましょう。

発作が起きたときの接し方

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先ほどもご紹介したように、パニック障害は脳の疾患ですから、いつ症状が出るかわかりません。もしかしたら外出中、買い物をしているときに突然起こるかもしれません。

また、一度その恐怖を味わってしまうと、電車やバスなどに乗って「またあの発作が起きたらどうしよう」と思うことで、発作が起きてしまう場合があります。

そのため、もし一緒にでかけたら「いつ発作が起きてもいいように」という気持ちを持っていくのが大事です。

このパニック障害の発作は、突然起きますが、発作が起きたからと言って死ぬことはありません。しかし、本人は大変辛いです。過呼吸になったり、恐怖感を味わっています。

大抵、20~30分程度で収まるものなので、症状が出たら椅子に座らせる、ゆっくり休ませる、そばに寄り添ってあげるなど、慌てない姿勢が大事です。

理解されないのが一番辛い

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パニック障害を持っている人は、「そんなの気のせいだよ!」とか「気持ちが弱いからだ!」とか、「自己管理ができてないからだ!」と言われることが辛いです。

本人が何か悪いことをしたから発症したものでもなく、また、精神的に弱いから発症する病気でもありませんし、いつ誰がなるかわからない病気のひとつです。目に見えない病気なだけに理解されにくいのです。

そのため、身近な人は一番にそれらの病気に対して理解を深め、病を抱えている人の苦しみや辛さに寄り添うことが大事です。

病気で辛い+周囲に理解されない、というダブルの苦しみを味わうことで、さらに症状が悪化する人や、違う病気を併発してしまう人も少なくないからです。

本人はネガティブな発言をすることも多いかもしれません(「一生治らない」とか「もう死にたい」とか)。それらも、否定せずに「そうか、そうか」と聞いてあげてください。辛いのは病気を持っている本人です。

できることから

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パニック障害は、「死ぬかも知れない」という恐怖感や、突然の動悸や呼吸困難、発汗、めまいなどの身体症状を伴います。

そのため、本人が「出かけるのが怖い」「また発作が起きたらどうしよう」と、部屋に閉じこもりがちになる傾向があります。

しかし、身近な人が無理やり連れ出す、というのも正しい接し方ではありません。調子が良ければ発作が起こらないこともありますし、できることもたくさんありますから、本人のリズムでできることからはじめることが大事です。

「今日はコンビニに行ってみよう」「近くの公園なら散歩できるかも」「たまには電車にも乗ってみよう」といった具合に、できそうなことから地道にはじめることが大事です。

周囲の人は腫れものを扱うように「大丈夫?」とか「まだ無理じゃない?」と言ってしまいがちですが、それも接し方としてはNG。

諦めずにありのままを見守る」という姿勢と、「本人のやりたいことを尊重する」ということが大事。また、できる限り無理のない範囲で手助けしていきましょう。

病院の指導や薬物治療によって症状を緩和したり、発作が起きないように改善していくことが可能な病気です。絶望せずに、少しずつ前進していけるように見守っていきましょう。




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