「ダメンズ」とは「ダメ(駄目)」な「メンズ(男性)」のこと。ダメンズをいったん好きになってしまうと、彼のダメな部分も何故か魅力的に映ってしまうもの。
欠点もかわいく思えてしまうし、わがままを言われてもつい許してしまいがち。「好き」という気持ちは相手の短所さえも隠してしまうので厄介です。今回はそんなダメンズばかりを好きになってしまうことに卒業したい人に読んでもらいたい、ダメンズとの恋愛から脱却する方法です。
もしかしたらあなたはダメンズばかりを好きになってしまうのではなく、あなた自身が彼をダメンズにしてしまっている可能性もあるかも?
この記事の目次
ダメンズの定義とは?
そもそもダメンズとはどういった男性のことなのでしょうか?「ダメ」な部分を考えてみると、以下のような問題を抱えていることが考えられます。
- 金銭問題を抱えている(返すあても無いのに借金を重ねる)
- 肉体的・精神的暴力をふるう(DVやモラハラ)
- 浮気性である(女性関係にだらしない)
- 何かに依存している(お酒やギャンブルにはまっている)
どれも一発退場のレッドカード並みの問題ですよね。親友の彼氏がどれか一つでも当てはまっていたら絶対に交際を反対するのに、いざ当事者となってみると何故かきっぱりと切り捨てられず、ずるずると付き合いを継続してしまうものなのです。
どんな女性がダメンズに惹かれる?
ダメンズばかりを好きになってしまう人はいわゆるキャリアウーマンと言われる人が多いのだそう。仕事は完璧で収入も地位もそれなりにあって、というタイプは頼られるとそれに応えようとしてしまうからなのだとか。
睡眠欲、食欲、性欲など様々な欲求がありますが、人間にはこの他に、承認欲求といものがあります。これは他人に認められたい、尊敬されたいという欲求です。誰かから頼られたいという思いが人一倍強いタイプの女性にとって、ダメンズはこの承認欲求を満たしてくれる存在なのです。
「彼は自分を頼ってくれている、自分がいなければ彼は生きていけない」と思い込み、ダメンズにはまってしまうのです。
いわゆるダメンズと呼ばれる男性たちにはなぜか恋人がいることが多いです。はたから見ると何であんな人が?と思っていても、恋をしてしてしまった本人にとっては魅力的に映ってしまうもの。
彼女たちに忠告しても、口をそろえて言う言葉は「○○が無ければいい人だから」というもの。これらはいわゆるダメンズと付き合う女性の常套句です。○○だからダメなのに、盲目的に恋愛をしている当事者はそれに気づくことができません。
ダメンズは自分の面倒を見てくれる女性を嗅ぎ分けることに本能的に長けているのではと思えるほど。恋愛至上主義的な傾向を持っている女性は、ダメンズ好みの女性になってしまいがちなのです。
「自分が何とかしなければ」「彼の良さは私にしかわからない」と言い、せっかくの忠告も意地を張って拒否してしまうのです。とは言いつつも、彼に全く問題が無いわけではないということも頭のどこかで自覚しているのです。しかし「いつか変わってくれる」「いつかわかってくれる」という期待を捨てきれません。
結婚したら変わるはず、子供ができたら心を入れ替えるはずなどと思い込んでしまうのです。何か他のきっかけではなく、彼自身が自分から変わろうとしなければ何も変えられないのに、外的要因に期待してしまいます。
なぜ自分から別れられないのか?
単純に「好き」という気持ちが強すぎるからであると考えられます。その為、いつもの自分なら許せないことも許せてしまうのです。
彼からの暴言であったり、そっけない態度であったり、借金の申し出であったり。その結果、男性は「これくらいのわがままは許される」と安心して、多少エスカレートしても大丈夫なのだと思ってしまいます。
女性側は彼が調子に乗っているとわかっていても、「彼に嫌われたくない」という気持ちが邪魔をして何も言い出せずに結局は彼のわがままを受け入れてしまいます。そして更に彼は調子に乗り…と、どんどん悪循環を生んでしまうのです。結局、嫌われない為に全てを許してしまうのです。
彼を「ダメンズ」にしたのは?
もともと彼自身が「ダメ」で、そんな彼に惹かれる女性側も「ダメ」なのかもしれませんが、それよりも問題なのはむしろ女性自身が「ダメンズメーカー」になってしまっている可能性が大いにあるということ。
彼を「好き」という気持ちが彼をダメにしてしまうのです。嫌われたくないから彼の言うとおりにするのではなく、「好き」だからこそ間違っていることを指摘し、人間として成長できる関係が理想的です。
あなただけが我慢して耐えるだけの恋愛は良い結果を生みません。恋人がいることが人生の幸せであるとは限りませんが、素敵な恋愛はあなたの人生を幸せな気持ちにしてくれるものではないでしょうか。
ダメンズと付き合っている自覚が無い場合も
あなた自身が彼をダメンズにしているのかもしれないと書きましたが、あなた自身に根本的な原因が無いこともあります。彼のダメさにあなた自身が気付いていない可能性もあるのです。
例えば、モラハラは受けている本人がそうだと思っていないパターンが多いのだとか。そのほとんどが家庭環境が原因のよう。例えば、幼いころに父親が母親にモラハラっぽいきつい言い方をしていればそれが当たり前だと思ってしまうので、まるで主従関係のようなその関係性に何の疑問も持たないのです。
小さい頃からの考え方や、自分が常識だと思っていたことが覆されるのは衝撃なことですし、それを認めるのは難しいことです。しかしそれを乗り越えてこそ、本当の幸せな恋愛を掴みとることができるのです。
ダメンズとの付き合いから脱却するには
単純に、相手を好きになり過ぎないことが重要です。「好きになり過ぎない」というのは一見寂しいような気もしますが、要は彼と過ごす以外の時間も大切にすること。
恋人として彼との時間を大切に思うことは重要ですが、だからといって他を疎かにしてしまうことがないようにしましょう。ダメンズとの恋愛を続ける女性は、恋愛至上主義、彼氏至上主義であると自覚している人が多いのではないでしょうか。彼との時間を過ごすためにいろいろなことを犠牲にしていませんか?
一人の時間を持つこと、趣味を楽しむ時間があること、友達付き合いも大切にすること。彼と過ごす以外の時間も充実させ、精神的に自立することが必要です。彼には自分が必要なんだと思っていても、実は自分の方こそ彼を必要とし過ぎているのかもしれません。
恋人や結婚相手は自分を映し出す鏡
あなたの価値やレベルは、あなたのパートナーとなる人で評価されると言っても過言ではありません。パートナーが人として問題があるならば、あなた自身も周囲からは悪い意味でそれなりの人間であるという評価しか下されないのです。せっかく自分の力で手に入れた仕事や地位、収入もダメンズとの恋愛で台無しにするのは勿体ないです。
人を好きになると、その人に好かれようとして、多少は自分を偽ってしまうものですが、それは辛い思いをする結果になっては意味がありません。
まとめ
誰もが初めから完璧ではないように初めからすべてが理想の相手に出会えることはほとんどありません。二人ともがお互いを思いやり、共に成長し合えるようなパートナーこそ、一生を添い遂げる相手になるのではないでしょうか。
ダメンズとの恋愛も、彼をダメンズにしてしまう恋愛も卒業して、次のステージに進みましょう。