何かにすがりたい気持ち、頼りたい気持ちを持つ状況ってあると思います。
ただ、それが度を過ぎてしまったり、長期戦になってしまうと、依存へと変わっていきます。
人への依存は、明らかな間違いであっても受け入れてしまうことがあり、自分の価値観すら変えてしまう危険があります。そんな依存には、出来るだけ早く気付き脱出すべきです。
依存する人たちの傾向
自分では依存しているつもりなくても、無意識に「その人がいないとダメ」になっていることがあります。
依存する人の多くは、依存したくてしている訳ではなく、依存せざるを得ない人であること。
意識的に依存している人はいないと思います。
よく聞く依存は、彼氏に対しての依存です。
彼氏がいないと悲しくなる、彼氏がいないと生きていけない。そんな不安を常に持っている人は、彼氏に依存していると言えます。
自分の考えに自信がなく、人に誘導してもらうことでしかあらゆることを選択できないという人は、不安になりやすく、また依存しやすいです。
例えば何を決めるにしても「○○はどう思う?」「○○だったらどうする?」「○○が決めてよ」と相手の意見を求めてしまうのは不安が強い証拠。それでいて、「じゃあそうしよう!」と相手の意見に従ってしまうのは、依存しやすい人の特徴で、そこに自分の意思がないことが分かります。
これが、依存の怖い所なんです。
依存すると否定も間違いも受け入れてしまう
彼氏に依存していると、彼氏なしの生活は考えられなくなります。
同時に、彼氏の言ったこと、選択したことは正しいと思うようになり、否定や間違いすらも受け入れてしまうようになります。
それが例え犯罪だったり、人を騙すようなことであっても、間違いであることに気付けず、一緒に道を外してしまうことに。中には、彼氏を失うことの怖さに負けて、間違いであることに気付きながらも、「彼氏と一緒にいる為なら!」と思う人もいるでしょう。
彼氏がいないとダメという人は、彼氏に嫌われることを極端に恐れています。
「そんな彼女いらない」「前はそんなんじゃなかった」と、自分の存在を否定されることを恐れている為、なんでも従う、言いなりになるということが増えます。
そして徐々に彼氏の顔色を伺ったり、彼氏が望むような意見をあたかも自分の意見かのように伝え彼氏の喜ぶ顔を見て安心する。こうなってくると、「好き」を超えてしまっていますよね。まるで彼氏に脅迫されているかのような関係。
こんな関係は、成長も出来なければ、抜け出すことも出来なくなり、ただ自分を苦しめてしまうだけのものになってしまうのです。
依存体質を狙う男たち
こうした依存傾向にある女性を好む悪い男もいます。
利用するためにはとっても便利で都合の良い女だからです。
「○○して?」と言えばしてくれる。「じゃあいいや」と離れれば謝り、追ってくる。
利用する為には欠かせない男の思い通りになる女、つまり依存体質な女性は、悪い男にとって好都合な存在です。
女性の扱いに慣れている人にとって、このような女性を見抜くことは簡単。
人の顔色を伺いながら食事をしていたり、自分の都合が悪くても人の都合に合わせて無理したり。そんな行動から見抜かれています。
「こいつ依存体質だな」と思われた後は、その男性の思い通りに事は進んでいきます。
気付いたころには、「彼なしでは生きていけない」なんて女性に成長しちゃってるんです。
依存体質でない人から見たら、こんな男きっと「ダメな男」「こんな男は対象外!」なんてすぐ分かっちゃうでしょうが、依存体質の人は相手を見抜く力が乏しく、騙されていることや利用されていることに自分で気付くことは難しいんですよね…。
だから、「○○して」と言われればしてしまうし、否定や間違いすらも受け入れてしまう。一度このような関係を築かれてしまったら、抜け出すことは一人では無理に等しいです。
こんな依存があります
好きな人が出来て、その人と付き合うことが出来た女性Aさん。
Aさんにとってはその人がちゃんとした初めての彼氏。
彼氏は束縛が強い方で、あまり自由な時間を与えてくれません。
「起きた時、寝る時は連絡して」と言われたAさんは、少し嬉しい気持ちで毎日連絡をします。それから数日経つと今度は、「出かける時にも連絡して」と言われ、家を出る時やどこかに用事がある時は連絡するようになります。
その後、「一緒にいる人の写メを送って」「○○とは遊ばないで」「返信は5分以内にして」とどんどん要求が増えていきます。
でもAさんは、これを嬉しいと感じてしまうんです。
女性にとっては窮屈な恋愛で、ちょっと奴隷的な関係じゃないの?と感じると思いますが、Aさんは嬉しいと感じたり、当たり前と感じるようになる。
特にAさんにとってちゃんとした恋愛は初めてだから、「こういうもん」という意識があり、変だとか人と違うってことに気付かない。
この関係に慣れていき、どんなことでも受け入れるようになって、知らない間に自分も依存してしまっている。
連絡しないといけないという義務感から、今度は連絡していない状況が不安になり、また彼氏の顔色も気になってしまう。彼氏の存在が大きいと感じ始めます。
いつもどんな時も彼氏のことを考えて、何よりも優先してしまう状況が続き、いつしか彼氏なしの生活は考えられなくなるほど依存してしまっているのです。
それって、本当に好きと言えるのでしょうか?
ただの依存ではないのでしょうか??
「好きだから一緒にいたい」のではなく、「不安になるから一緒にいたい」に変わっていると思いませんか?
周りの意見を真剣に考える
「私、依存しているから抜け出したい!」「私って彼に依存しすぎ!」と、依存している人に限って自覚出来ている人は少ないでしょう。もしかしたら気付いてないだけで、今あなたの状況が依存状態にあるかもしれませんよね。
こんな人が依存に気付くためには、手っ取り早い所でやっぱり周りの声なんです。
「そこまでしてあげてるの?!」とか、「そんなこと言われるの?」「私には無理~!」とか、周りの人が驚いた発言していませんか?
もしあなたの行動に驚きの反応を見せているなら、あなたの行動はいわゆる「一般的」ではないのかもしれません。
さっき登場したAさんのような場合、「なんで写メ送らないといけないの?!」「信用してもらう為にそこまでしてるの?!」そんな言葉に、「だって安心させてあげたいし」「付き合ってるから当たり前でしょ」なんて思ってしまっていませんか?
色んな友人から指摘されたりビックリされているのに、彼氏をかばってしまっているのは、自分の依存先であるから。依存している相手のことを否定されることは、依存している自分のことも否定されていると思ってしまうのです。
納得しないまでも、聞くこと、聞く耳を持つことがとっても重要!
仮に友人の言葉に納得できなくても、理解出来なくても、一つの意見として聞くことが大事です。依存から脱出する為には、依存先以外の周りの声を聞く耳が必須なんです。
依存は自分すらも変えてしまいます
自分はこう思う、自分は違うと思うなど、自分の中での価値観も依存によって変えられてしまいます。大
抵ある程度の大人になれば、ちょっとのことで自分の価値観を変えるってことはないのですが、この「依存」から入ってしまうと簡単に、あっという間に変わってしまいます。そして新たな自分が出来上がってしまうこともあります。
自分が自分じゃないみたい、自分が自分らしくいられない。
そんな不満に似た感情をもし持っていたら、誰かに依存して自分を変えられてしまったせいかもしれません。
出来るだけ早い段階で、依存というものから抜け出して、自分を見失わないように気を付けていきたいものです!