ホンネ

衝撃が走った安室奈美恵引退から見えてきたのは「リアルな自分。」

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アムロちゃんの引退のニュースがけっこうな話題になってるわね~。
アムロちゃん、もう40歳なんだぁ…ってほうが、ロリエにはショックだったけど。いま女子世代にはアムロちゃんってどんな女性に見えてるのかしら。

歌手としてアルバムを出したりするプロモーション時期以外でも、おしゃれ雑誌の表紙になってたりしてクールな印象あるかもですが、昔はわりと泥臭かった…気がするわ(笑)。

そんな彼女が全盛期をむかえていた(とされる)1996年の世の中には、アムラーなる女子があふれていたわけですよ。

日焼けした肌、大胆に明るく染めた髪、そしてカクカクした細い眉毛ってたしかに、アムロちゃんのトレードマークかもしれないけど、そういう彼女のカッコを真似ただけのオンナを、世間が、勝手にアムラーと呼んでた。
そういう気がするのよね~。

アムラーといえば、「男の望むように自分を演じたりしない!」みたいな独立独歩のキャラの持ち主が多かった気がするけど、それってアムラーに限らず、90年代後半に思春期を過ごしちゃった女子たちがモロに影響をうけた、カッコイイ女性のイメージなんだよね。

 

で、ホントは独自性も、ホントのオリジナリティもなにもないのに、カッコだけそういう風に気取りたいタイプのオンナたちがこぞってマネしたのかもね。

アムロちゃん本人はそういう路線のオンナとは少し違って、むしろ愛くるしくてキュートな感じだったわ。ステージはクールだけど、プライヴェートはカワイイ、みたいなね。だからアムラーとアムロちゃんはそこまで関係がないという。

……で、そういう独立独歩キャラこそ至上、的な洗礼をうけてしまったオンナたちがその後どうなったか……というと、今や彼女たちこそが、現代のアラフォーあたりを最古参とする「女子世代」の中核ということは忘れてはならないと思ったわ。

いわゆる「こじらせ世代」の原点は、アムラーにあったのかも?!なーんてなことをロリエ思っちゃった。

「男のニーズ」と、オンナたちによる「見せたい自分」というニーズの差を、ついに彼女たちは埋めることができなかったわけよ。
90年代後半、そうやって去勢を張って生きてきた彼女たちのいちばんの誤算は、結婚適齢期が2000年代以降の日本経済の停滞期に重なったことかも。

好き勝手に生きてる(ようにみえる)オンナでも良いよ、って言ってくれる男が一気に減っちゃったんだよね。こうして輝いていた(?)とされる90年代の強気すぎる女性像は2000年代には確実に時代遅れとなり、男の好みに迎合した実戦型の「ゆるふわ系」・「愛され系」といった女性像にとって変わられていったんだと思うわ~。

ちなみにアムロちゃんもて三十代に入ったくらいに、売れない停滞期を経験してるのね。
彼女みたいなスターの話ではないにせよ、現在のアラフォー~アラサーの女子世代の多くも、次元の違う話だけど大体その頃に、オンナとしての価値の崩壊を経験してるのよ。
いわゆる「生きづらさ」のはじまりよね。

「好きな自分でいいじゃん!」の自由奔放路線から、いまさら男目線に合わせるべく、恋活だの婚活だの、その手の活動系に自分を落とし込んでいく作業がうまくできないのもすっごくよく分かるわ。病んじゃったりね。

……で、ロリエの目には、アムロちゃん引退に必要以上に騒いでるのは、そういうヒトたちなんじゃないか、とも思う。というか、ロリエのまわりのゲイの間で騒ぎすぎてるヤツは、ほぼ全員そういう傾向あるわね(笑)。

カッコよくないほうに変わらなくてはいけなかった自分たちのかわりに、いつまでもカッコよくいてくれたアムロちゃんが「いなくなる」っていう衝撃なんだろか。アムロス=喪失感なのかしら。

でもこのあたりで、名実ともに自分たち世代の女王様だったアムロちゃんを解放してあげるのこそ、ホントのファンじゃないかなぁ~みたいなこと、思うわけよね~。
なんだかんだ騒いでても、ホントは客観的に自分らしい自分を見つけられてるんじゃないの、とも。

ではまた次回~!

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