美肌作りは外形的にはスキンケアが大切な要因になりますが、それだけで完成されるものではありません。身体の中からもしっかりとケアする必要があります。
その場合、食べ物と並んで飲み物が大きな役割を担うことになります。というのも、人間の身体の60~70%は水分で、身体の新陳代謝を含めまして水分はなくてはならない大事なもの。
ということで、エイジングケアに水分を摂ることで美肌作りに役立てると同時に、どのような水分から何の栄養素が摂ればいいのかを紹介しましょう。
美肌と飲み物の関係
美肌、手が届くようで届かないと思っている人が多いのも事実です。女性にとってはそれこそ幾つになっても追い求めるテーマの一つが美肌。それを目指して普段から肌の手入れにいそしんでいる他にも食べ物や飲み物に気遣いをしている人も多いようです。
そこで、まずは美肌とは何なのかを見ていきましょう。
- 肌につやがあり肌理細かい状態
- 肌に適度な水分、油分が保持され保湿力が維持されている状態
- 肌にハリや弾力性がしっかりとある状態
- 肌のターンオーバーのリズムが正常な状態
- 肌に栄養が行き渡り老廃物が回収されている状態
の5つが挙げられています。
このような状態にあることが美肌の条件になっていることから、外側からのスキンケアも大事ですが肌の内側からケアということで、食べ物や飲み物で、美肌にいいとされる栄養素を摂取することがポイントになるわけです。
以上の5つの中で、5の「肌に栄養が行き渡り老廃物が回収されている状態」が大切なことで、これがなければ他の4つを実現することは難しいことになります。
つまり、美肌作りには多くの要素がありますが、飲み物がその役割を担う場合は栄養素が身体の隅々まで行き渡っていることが大事で、そうでなければ美肌を自分のものにできないことになります。
しかしながら、飲み物は飽くまでも主役ではありません。主役は食べ物から摂る栄養素ですので、飲み物では食べ物で摂り切れていない栄養素を摂るようにします。
美肌と水
この世の中にどれだけの数の飲みものがあるかはわかりませんが、何といっても飲み物の中心にあるのは水ということになります。
先述した通り、私たちの身体の60~70%水分~出来ています。水がどれくらい重要であるかは、例えば、人間は食べ物がなくても短期間は生きられますが、水の場合はそうはいきません。
よく地震などの天災で72時間という生存時間が問題になりますが、これはまさに水分が取れない限界曲線を示しています。それほど、水分は必要なものなのです。
水の働きと美肌
健康人であれば、1日に2~3リットルの水分を排出していますので、それよりは余分に水分を摂る必要があります。でなければ、体の内外関係なく乾いた状態を招くことになります。もちろん、肌の潤いも失われます。
水分が失われた場合、血液がドロドロになり血流が悪くなり、酸素や栄養(ビタミン、ミネラル)が運ばれないことから肌への栄養が不足した状態になります。結果的に、栄養素が不足すると肌荒れ、シミ、くすみ、乾燥が進むことになります。
つまり、肌の状態を保つには水分の補給をすることが大事で、それによって血流を回復し酸素や栄養素が肌に行き届くというわけです。
肌のターンオーバーのリズムを維持するのにも当然水は必要で、マメに水分を摂ることで代謝も活発になり、老廃物の回収にも関与しています。
このように水分を摂ることで、体や肌の新陳代謝は向上し、それが肌の潤いやハリ、ツヤに跳ね返ってくることになります。逆に水分が足りなくなると潤いが失われるのでシワなどが目立つようになります。
因みに、私たちの水分量ですが、
成人の平均は60~65%。高齢者は50~55%となっていることから、水分量は年々減っていくことになっています。それによって肌細胞も老化し、乾燥肌が進みハリ、潤いが失われていきます。
1日に必要とする水分量
では、1日に必要とする水分量ですが、理想とする摂取量はどのように考えればいいのでしょうか。
多くの数字が示されていますが、排出する量が2~3リットルということで、摂取量もそれに見合った2.5~3リットルぐらいとされています。一般的に、食事からの摂取量が1.5リットル程度なので、純粋に水分としては1~1.5リットル程度の水分を補うようにします。
しかしながら、季節的な要因や体調などの問題もありますので、一概に決めつけるわけにはいきません。自分で適量飲むようにしたり、運動時にはしっかり補水したりすることが大事で、喉の渇きを覚えたら水分を摂るようにしましょう。
水はどのように摂ればいいのか
夏の暑い日の冷たい水、おいしいですよね。ですが、冷たい飲み物は身体、内臓を冷やすことで血行不良になることがあります。
結果的に、頭痛や肩こり、肌のトラブル、むくみなどが見られるようになりますので、摂りすぎには注意が必要です。そして、肌のためを考えるのであれば常温か白湯で摂ることをすすめます。
ということで、水を飲む際にやみくもに飲めばいいわけではなく、正しい飲み方があります。実際に、きちんとした飲み方で摂る分には身体中の細胞に水分が行き届き、新陳代謝の向上や老廃物の排出にも効果があります。
そうすることで、便秘、ダイエット、デトックスを通して美肌への効果を実感できるというわけです。
また、水分の過剰摂取は水毒原因になることがあります。ようするに水が体内に滞った状態で、電解質のバランスなどが崩れることで、いろいろな症状が出てきます。
例えば、
- 顔がむくみ、体が重く感じる
- 胃もたれを感じる
- めまい・頭痛を感じる
- 生理痛・生理不順
- 鼻炎、喘息、アレルギー、鼻炎
- 下痢症状が出やすい
- 尿量の異常
- 関節痛を感じる
などの症状が見られ、水分の摂りすぎには人一倍の注意が必要になります。
水を飲むタイミングと飲み方がポイント
成人女性が1日に必要とする水分量を1.5リットルとした場合、200mlのコップにすると約8杯ということになります。これを数回に分けて飲むわけですが、1日の生活スケジュールに合わせて考えてみますと次のような提案が出来ます。
起床時に1杯の摂取
私たちが就寝中に失う水分量は個人差がありますが、汗と呼吸からの分を含めると500ml~1,000mlぐらいとされています。
入眠の際にはて手足が温かくなりますが、これは血管が拡張するために起こりますが、この時に汗を出すことによって熱の放散を行い、睡眠が進むようにしています。寝ている間も、体温調節はしなくてはいけませんので汗を出し続けることになります。
その際の呼吸でも水分は水蒸気として失われ、併せると先程の数字になるというわけです。
したがって起床時には大分水分が失われていることになり、補水することが必要になります。それだけでなく、コップ1杯の水を飲むと、それまで静かにしていた胃腸が動き出すことで、便通がよくなったり、自律神経が副交感神経から交感神経にチェンジしたりすることで、1日の活動体勢の準備が出来ることになります。
1日の食事での水分補給
食事時の水分補給についてもいろいろな意見がありますが、現実的なのは食事30分までに水分摂取しておくことで、胃酸は薄まることはありません。その一方で、空腹感を抑制することで食べ過ぎを防ぐことが出来ます。
食事中の水分摂取はせいぜいコップ1杯ぐらいで、それも冷たい水ではなくて人肌の白湯かお茶にしておけばいいでしょう。スープ、味噌汁がある場合は過剰摂取になりますので、控え気味にしておきます。
食事にもそこそこの水分が入っているので、水分を摂る際にはそのことにも注意を払うようにしたいですね。
入浴時前後の水分補給
夏場はシャワーでもいいですが、やはり心身をリラックスさせるには湯を張った上で、ゆっくりした気分で入浴をしたいですよね。
ところで、入浴には健康効果がある一方で、どの程度の汗をかくか知っていますか。人によっても入浴中の時間によっても変わってきますが、大量の汗をかくことによる脱水が問題になっています。
大塚製薬の調査では、41℃の風呂に15分間入浴後30分間安静時浸かっていると、失う水分量は800mlにも及ぶとされています。老廃物も汗と共に排出されるのですが、失った水分はしっかりと補水しておく必要があります。
就寝時の水分補給
先にも触れましたように、就寝中でも汗や呼気から水分を失います。起床時にコップ1杯の水を摂るように、就寝前にもコップ1杯の常温水(11~15度)を摂ることで、あらかじめ水分補給をすることになります。
こうすることで、起床時と併せて就寝中の水分の消失対策としているわけです。
そして、1回、1回の量は200mlかも知れませんがそれを続け、水分量をしっかり確保し健康状態を維持することは、即、肌の潤いやハリに直結することになりますので、生活の中の断片に水が必要なこと、お分かりいただけたと思います。
このように数回に分けて水を摂ることが美肌のために必要ですし、食べ物を摂るのと同じようにもっと関心を持ってもいいかも知れません
美肌に適した水の温度
夏になって汗をかくようになると平気で冷たい水を口にしますが、美容のためにはよくない水の摂り方になります。
まさか、水の温度が美肌に関係があるなんて考えもしなかった、という人が結構見られますが、実は、冷えすぎた水は内臓に負担をかけるだけでなく、体も冷やすことになりますので、肌にも良くないということになります。
そこで結論ですが、美肌のために水分を摂る場合には常温がおすすめということになります。冷やす場合でも11~15度前後を目標にするようにしましょう。
美肌にいい飲み物
例えば、水分補給の飲み物を変えることで肌質を変えることが出来たら、こんな素晴らしいことはありません。
起床時の飲み物を白湯にした場合、温かい飲み物ということで血管が拡張し、血行が良くなることで新陳代謝が促進されます。その結果肌荒れに効果が確認できることになります。
こうして見ると、美肌作りにためにどんな飲み物を摂ったらいいのか、そして、それをどのようにして飲むのかがポイントになってきます。
では、実際に肌のためにはどんな飲み物がいいのでしょうか。
美肌はミネラルウォーターで
美肌にいい飲み物といえば、ミネラルが豊富に含まれているミネラルウォーターが挙げられます。ミネラルの中のカリウムは顔のむくみを取るだけでなく、肌に留まっている老廃物の排出に関与しています。
マグネシウムは腸内環境を整えることで便秘を改善します。腸内環境が乱れた場合、ニキビや肌荒れ見られることから、腸内環境を整えることが美肌にはいかに大切なのかが分かります。
このような働きをするミネラルは身体になくてはならない元素で、体内で作ることはできません。それ故、食べものや飲み物で摂るしかないのです。
このミネラルですが、現在認められているだけでも100種類を超えており、その中で、不足した場合に身体に不調をもたらすようなミネラルを必須ミネラルと言っています。
必須ミネラルは29種類あるのですが、人間にとって必要なのは16種類です。その16種類が必要量に応じて、
主要ミネラル(1日当たりの必要所要量100mg以上)は、
- カルシウム
- リン
- カリウム
- 硫黄
- ナトリウム
- 塩素
- マグネシウム
の7種類があります。
微量ミネラル(1日当たりの必要所要量100mg以下)は、
- 鉄
- 亜鉛
- 銅
- ヨウ素
- セレン
- マンガン
- モリブテン
- クロム
- コバルト
の9種類があります。
先にカリウムのマグネシウムの例を挙げましたが、カルシウムも肌表面上の顆粒層の顆粒細胞が角質層に変換する時に関与します。そういう意味では、ミネラルは肌サイクルの正常化に必要な存在ということになります。
ということで、ミネラルウォーターは体調管理だけでなく肌管理にもなくてはならない存在で、つやつや美肌を作りあげるヒットウォーターと言えるかも知れません。極力常温で飲むようにします。
豆乳ではホルモンバランスを
経年変化が女性にもたらす悩みにホルモンバランスの乱れがあります。肌荒れや生理不順はその典型的な症状ということが出来ます。
私たちは女性ホルモンと男性ホルモンが適度のバランスを保つことで維持されているのですが、食生活や生活習慣の乱れや加齢、妊娠出産などからホルモンのバランスが崩れることが起きます。
ホルモンバランスが崩れると身体の機能に支障をきたし、肌に症状が現れた場合ではニキビや吹き出物、生理不順、便秘などが見られるようになります。症状が進行すると髪の毛の薄毛化や更年期障害に進むこともあります。
特に問題になるホルモンは女性ホルモンのエストロゲンです。
エストロゲンを正常に保つことで美しい肌を
女性ホルモンのエストロゲンは、別名美人ホルモンと呼ばれていますが卵巣から分泌されます。肌ではつややかな肌を、溢れるような髪、ふくよかな胸の隆起など女性らしい身体づくりに関与しています。
女性らしく若々しい活動的な時は、まさにエストロゲンの分泌が旺盛で、最も美しく輝かいている時期と言えます。エストロゲンは乳腺の発達、コラーゲンの合成、ふくよかな身体や皮膚の再生に関与します。
エストロゲンの分泌は月経の周期に併せて行われますが、量的には排卵日の直前が最も多いようです。20代がピークで、30代、40代、50代と年を重ねるにつれて減少を続けます。
卵巣の機能を正常化させることでエストロゲンの分泌はよくなります。
- しっかりとした食生活
- 十分な睡眠
- 脱ストレス
そして血行が良くできれば卵巣の機能性は担保されます。エストロゲンの分泌が正常に行われることで美肌も併せて保持することが出来るようになります。
エストロゲンは、
- エストロン
- エストラジオール
- エストリオール
- エステトロール
の4つのアユ類がありますが、これらをまとめた上でエストロゲンと言っています。
大豆イソフラボンが女性ホルモンの代役
女性ホルモンのエストロゲンは当然人体が作り出しているのですが、このホルモンを食事や飲み物から摂ることは不可能とされてきましたが、実は、豆乳に含まれているイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンによく似た効果が認められていることから、積極的に摂取することが奨励されています。
実際に、イソフラボンを摂取した場合、女性ホルモンの役割を担うことで信じられないような働きをしてくれます。その結果、エストロゲンの減少による肌荒れやニキビを防ぎますし、生理不順、便秘の改善にも有用に関与します。
当然のことなのですが、エストロゲンとおなじようにバストアップする効果や、肌のハリを生みだす効果もあることから、女性にとってはこれ以上ない存在ということが出来ます。
イソフラボンは大豆製品に含まれているわけですが、日本には古くから大豆を原料にした食品が数多くあり、
- 豆腐
- 豆腐加工品
- ゆば
- 納豆
- きな粉
- おから
- 煮豆
- 調味料(みそ、しょうゆ)
があります。また、
- 豆乳や豆乳飲料
- 調整豆乳
などにも用意されています。
豆乳に含まれているビタミン
豆乳にはビタミンB群(B1、B2、B6、)ビタミンEが含まれていて、中でもビタミンEは美肌に良いとされています。
ビタミンEは肌や体に対する老化の大元の活性酸素を抑える働きがあります。活性酸素は肌が新しく生まれ変わることを阻害することで、シミやくすみ、そばかすなどが出来ますが、ビタミンEが関与することから減らすことが出来ます。
また、ビタミンEは血行を良くしますので皮膚の新陳代謝を上げ、ターンオーバーを促進することで、シミやそばかすの発生を抑えます。
トマトジュースでリコピンの摂取
トマト、トマトジュースが健康や美肌にいいと分かっていても、苦手意識から摂取できない人が結構見られますが、ここで、改めてトマトというよりはトマトジュースの効果についてまとめてみましたので、その効果を一読した上で、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
リコピン
リコピンは抗酸化作用の強い成分でトマトの赤い色は、実はリコピンの色素です。
抗酸化作用の敵は活性酸素ということになります。この活性酸素がメラニンの元になるチロシナーゼ(皮膚のメラニン生成を引き起こす酵素)働きや、メラニンを閉じ込める過酸化脂質の働きに関与しています。
チロシナーゼは紫外線を強く浴び、活性酸素に触れることで活性化することが分かっています。
過酸化脂質は脂質が活性酸素に触れることで生み出されますが、自然な状態の中では排泄されることはなく、この部分にメラニン色素が留まるようになると酸化します。結果的に肌は黒ずみ、それが沈着することでシミになるわけです。
リコピンは悪役の活性酸素に対して、酸化した才能や脂質を元通りにしようとします。その際の抗酸化力はニンジンに含まれるβカロテンの2倍、ビタミンEの100倍あるとされています。
リコピンの摂取に際しては生のトマトよりはジュースになったトマトジュースを摂る方がはるかに効果的であるとされています。
リコピンは熱処理しても関係はありませんので、ジュースから摂取するのが効果的というわけです。
お茶のカテキン効果‐肌トラブルの解消
最も身近な飲み物で美肌効果がある飲み物といえば、余りにも伝統的なのでピンと来ないかも知れませんが「お茶」を挙げることができます。
もっとも、余りに種類が多いのでどの種類が良いのか迷うかも知れませんので、美白と美肌を頭の片隅に置いて見ていくことにいたしましょう。
緑茶
渋い、苦いと言って飲むのが緑茶です。しかしながら、それらの風味を生みだしている背景には多くの効果・効能が潜んでいるのです。
例えば緑茶には、
- ポリフェノールの1種で抗酸化作用がありカテキン
- 美肌作りの立役者であるビタミンC
- 抗酸化作用のあり、肌のたるみに効果のあるビタミンE
など、エイジングケアに資する作用があります。
緑茶にはビタミンCが多く含まれていて、肌の水分量が減ることを妨げ、潤いと弾力性をもたらすコラーゲンにとってはなくてならないビタミンで、メラニン色素の生成を抑制することからシミを防ぐ美白効果が期待されています。
どくだみ茶
どくだみ茶はお茶というよりは美容効果の高い薬草のイメージがあって、ニキビ、アトピー、アレルギーのような肌トラブルの改善効果が確認されています。
どくだみの葉には、クエルシトリン、イソクエルシトリンのようなフラボノイド系の成分が含まれていますが、これは肌の健康を保持する働きを持っています。老廃物の排出や新陳代謝を進めることで、肌質を改善します。
どくだみ茶を習慣的に摂ることはニキビ、吹き出物の解消に繋がり素肌をキレイにしてくれます。
凍頂烏龍茶(とうちょう うーろんちゃ)
凍頂烏龍茶は台湾の凍頂山周辺で製造されたお茶で、肌の保湿、アレルギーを抑え込む効果があり、美肌作りに結びつく台湾のお茶です。
凍頂烏龍茶は潤いやハリなどの美肌作りに大事なビタミンCを多く含んでいます。その他に抗酸化物質であるウーロン茶ポリフェノールが含まれています。
美容ドリンクの摂取で美肌作り
最近注目を集めているのが美容ドリンクで、実際にコンビニ、ドラッグストア、通販で簡単に手に入れることが出来ます。そういうことからすると、美容ドリンクは別に特別なものではなく、今や市民権を得た誰もが美肌を手にできる飲み物ということが出来ます。
特に即効性と吸収性が良いことから人気を集めているようですが、では、自分にあった美容ドリンクは、どのようにして選べばいいのでしょうか。
多くの美容成分はプラセンタ、コラーゲン、ヒアルロン酸が含まれていますので、その他の成分も含めて、自分が求める肌の課題を解消・改善してくれるドリンクを選ぶようにします。
例えば、
- プラセンタは動物の胎盤を使っており、肌の若返り効果を。
- コラーゲンは低分子化されていますので吸収がしやすくハリ、潤いには欠かせません
- ヒアルロン酸もハリ、潤いに必要です
その他にもエラスチン、オルチニン、シアル酸なども含んだ美容ドリンクが用意されています。
有効成分量で選ぶ場合もあります。メーカー各社が発売している美容ドリンクは同じような成分が配合されていますので、選ぶ際には美容成分の含有量をしっかりと確認した上で摂取することが大切になります。
成分によっては摂取のし過ぎがかえって良くない場合もあります。
メーカー、価格によって選ぶ場合も結構あります。効果の実感もさることながら、やはり安全性は大事なポイントです。もちろん購入のしやすさもあります。多くの情報が氾濫していますので、その中から自分でしっかりと比較検討した上で、美容ドリンクを選びます。
そして、自分流の基準を設けて一番合うものを選ぶようにしましょう。その際には、継続性が大事ですので、価格との見合いもポイントになります。
美肌に悪い飲み物
通常、私たちが口にしている飲み物も過度になれば美肌に悪い飲み物になります。カフェインやアルコールをはじめ、嗜好品には習慣性がありますので、注意を要します。
カフェイン
カフェインの特徴は利尿作用があることです。したがって、コーヒー、紅茶、コーラなどではトイレが近くなり、その回数が増えるのに応じて水溶性のビタミンCの排出量が多くなります。
それ以外にもミネラルも排出してしまうので、カフェインの摂りすぎは美肌を維持する栄養素の不足を招きかねません。そういう意味では、コーヒーは1日3杯を限度にして、カフェインの摂取量をコントロール出来れば、肌に影響を与えるほどの利尿作用にはならないはずです。
アルコール
お酒(アルコール)はストレス発散だけでなく、時には人間関係を円滑にする潤滑油のような役目をしてくれるので、つい、飲む機会が増えてきてしまいます。ところが、お酒をたしなむ程度では済まなくなって飲み過ぎ状態が続いた場合、体もそうですが肌にも影響が及ぶようになります。
特に顕著なのが過度のアルコールは肝臓に損傷を与えることで体内の多臓器にも影響を与えます。その影響は肌にも及ぶようになってきます。
例えば、
- 乾燥肌や目の周辺のくま
- シワ
- ハリのない肌
- ニキビ
- 炎症
- たるみ
などの症状がそれに当たります。お酒はストレス発散にいい影響を残すこともありますが。過度になった場合には、逆ストレスとなって身体や肌に悪い影響を残すようになります。
ということで、ほどほどの量を楽しんで飲むように心がけたいですね。
糖分
糖分は体内で消化された後グルコースに変換されます。このグルコースはコラーゲンやエラスチンのようなタンパク質と結合することでAGEs(エイジス―最終糖化産物)という物質になってコラーゲンなどを壊します。
その結果、肌のハリやツヤが消失する他に、老廃物が皮膚に留まることでくすみ、黒ずみが見られるようになるのです。
特に老廃物に関しては活性酸素がおただ間のように見られていましたが、それに加えて、この最終糖化産物が話題になっています。
エイジングケアを目指し、美肌を保持したいとする場合には、活性酸素に対する抗酸化ケアだけでなく、最終糖化産物に対する抗糖化ケアの存在も十分考えておく必要がありそうです。
飲み物でのエイジングケアは継続すること
美肌の条件の中での大事なポイントに、「肌に栄養が行き渡り老廃物が回収されている状態」を挙げました。この状態が保てなければ美肌は永遠に手に入らないことになります。
この状態の解決に対して、飲み物がすべて解決することはできませんが、手助けすることはできます。空気のような存在の水の摂り方1つで、肌の在り方が変わってきます。
それは、私たちの身体の60~70%が水分であることを考えれば当然のことと言えます。それだけに疎かに出来ないことに通じていることになるわけです。
美肌作りも科学的に分析され、どのように対応すればいいのかも明らかになっています。しかしながら、美肌作りは一朝一夕にはいきません。飲み物でのエイジングケアも同様で、簡単に成就することは難しいことから、継続することを覚悟しなければいけません。
まとめ
- 美肌と飲み物の関係
- 美肌にいい飲み物
- 美容ドリンクの摂取で美肌作り
- 美肌に悪い飲み物
- 飲み物でのエイジングケアは継続すること