人は誰しも「誰かに認められたい、褒められたい」と考えて生きています。そのため、褒め方の上手な人は相手に好かれ、人間関係が円滑に進んでいきます。褒めるのが苦手、という人も安心して下さい。相手が気持ちよくなる褒め方というのは、実はとても簡単です。言葉をうまく選んで褒め上手の女性を目指しましょう。
抽象的な表現は避けて具体的な言葉を使おう
相手を褒めなくては、と思う気持ちが先行し、つい抽象的な表現ばかりを使ってしまう人がいます。上手な褒め方が分からないと、「すごいですね」「良いですね」「かっこいいですね」などの言葉を使いがちですが、これらの言葉は単体では非常に抽象的ですので避けたほうが無難です。
具体的に褒めたい時は、「いつも仕事で表彰されてすごいですね」や「その新しいスーツ、色合いがすごく素敵ですね」など、抽象的な表現の前に「何が」「どう」良いのかを意識して足すようにしましょう。
ちょっとした付け足しの心がけですが、相手からの好感度はグッと上がるはずです。
定型表現ではなく自分なりの言葉を使おう
定型表現を使った褒め言葉ではなく、その人なりの伝え方で褒められると嬉しい気持ちになります。例えば「優しいですね」「冷静ですね」「社交的ですね」などの言葉は、ありきたりな褒め方のため、受け手としてはイマイチ心に響いてきません。
そういう時は「包容力があって温和な方ですね」や「いつも落ち着いていて頼りがいがあります」といった、自分の意見も含めた言い方に変えてみましょう。
無理に言葉を作り出そうとする必要はありません。心に浮かんだ表現をストレートに伝えるだけで、貴女らしい褒め方が出来るようになるはずです。
一歩踏み込んで、褒めた後に質問を足してみよう
褒め方で大切なことは、ただ聞き手に回って相手を褒めるだけではありません。「ちゃんとあなたの話を聞いてますよ」「あなたの行動を見てますよ」と相手にアピールすることも重要です。
効果的にアピールする方法は「褒めた後に質問を足すこと」です。例えば、「今日の靴とってもオシャレですね、どこで見つけたんですか?」といった具合に、褒め言葉の後に質問を足してみましょう。褒められた相手はさらに嬉しくなり、会話が弾むはずです。
このように、ただ褒めるだけでなく質問を足すことで、相手に興味があることをしっかりとアピールできるようになります。
YOU&I を意識して、主語を伝えるようにしよう
日本語には「主語をはっきりさせない」という特徴がありますが、これは人を褒める時にはマイナスの影響に繋がります。上手な褒め方には、「あなた」と「私」といった主語が隠されているのです。
例えば、「(あなたは)いつも遅くまでお仕事頑張ってて偉いね」という褒め言葉に、「(だから私は)尊敬するよ」と足してみましょう。褒めた後に相手が自分に与える影響を付け加える、たったこれだけでグッと心のこもった言葉に変わります。
このように、主語を発音しない場合でも、心の中で常に「YOU&I」を意識して会話するように心がけましょう。
おわり
良い女は褒め上手、なんて言われることもあるように、女性にとって褒め方が上手いかどうかは非常に大切なポイントです。人間関係がスムーズにいく人は、褒め方が上手な人ばかりです。そのため、仕事でもプライベートでも、相手を「褒める力」がとても重要になってきます。
上司、同僚、友達、異性…、色々な相手を褒めないといけないので、時には面倒だったり大変に思うこともありますよね。ですが、適当な気持ちで褒めていては、相手に単なるゴマすりだと受け取られて悪い印象を持たれてしまいます。
心からストレスなく褒め言葉が出てくるように、日頃から練習してみましょう。「具体的に・自分の言葉で・質問を交えながら・主語を意識する」たったこれだけの心がけで、今日から褒め上手な女性になれますよ。