最近は、婚活と言えば「婚活サイトや出会い系アプリを利用する」というのが主流ですが、中には「トラブルに巻き込まれた」という声もちらほら耳にします。
ネットは便利であると同時に、怖いものです。私たちは、使っているうちにすっかり「危険の可能性」から目を背けてしまいます。
でも、正しい使い方さえ理解しておけば、恐れる必要はありません。今回は、婚活中の女性や、恋活したい女性のために、出会い系サイトを“安全に使いこなす裏ワザ”をご紹介します。
パソコンとスマホ…どっちが安全?
勘違いしている人も多いのですが、実は「パソコンで見る出会い系サイト」と「スマホでダウンロードした出会い系アプリ」は、運営している会社が同じであれば、中身が同じです。
そのため「出会い系サイトは危険だけど、出会い系アプリは安全」ということはありません。
パソコンとスマホ、危険度はほぼ同じ
「ウイルスに感染するからパソコンは怖いんでしょ?」「スマホなら安全」と信じ込んでいる人がいます。確かに、ガラケー時代は携帯電話に影響するようなウイルスはなかったのですが、スマホは違います。
スマホの場合、コンピュータウイルスが侵入する、というよりも、自分でアプリに“許可”してしまうのが問題。通常、アプリをダウンロードする際、「許可しますか?」の画面が出ますが、何も見ないまま許可してダウンロードしてしまいます。
実はそのときに「電話帳の情報を読み取る」とか「勝手に送信してもいい権限」「位置情報送信」だとか、そういうのに許可してしまうと、最悪の場合、スマホ内のデータを抜き取られてしまうなどの被害に遭います。
「パソコンは危険、スマホは安全」ということはないので、どちらも注意しながら利用する必要があります。
出会い系アプリも、公式のアプリストアを利用し、名前を騙った偽アプリに注意しましょう。
実は同じ?出会い系サイトと出会い系アプリ
「出会い系サイトってもう古いよね」と思っている人もいます。しかし“出会い系アプリ”は、出会い系サイトを利用しやすいようにアプリに形にしただけで、それそのものは出会い系サイトと同じです。
ネットで検索しても出会い系サイトは現在もたくさんありますが、実のところ、運営が同じ出会い系サイト・アプリの場合、パソコンから出会い系サイトにログインもできますし、アプリからログインすることもできて、中身は一緒です。
「スマホを持ってない」というガラケー民の男性は、出会い系サイトからログインしている場合も多く、出会い系サイト=古いし危ない、出会い系アプリ=安全、という認識は誤りです。
“無料”を見極める
今は“無料アプリ”が当たり前で、むしろ有料アプリや、月額制のアプリの方が珍しいですが、「無料だからどれでも同じ」というわけではありません。
“男女とも完全無料”の出会い系は危険
無料って響きはいいですし、無料の方がたくさんの人が利用できる=「出会いの可能性も多い?」と思いがちですが、男女の出会いの場合は、ここで一旦立ち止まって考える必要があります。
男性にとって「完全無料で出会える」というのは、「タダで遊べる女」と出会えるという意味になります。大切にしたい彼女と出会いたい人は、完全無料のサイトは利用しない、ということです。
実際、完全無料のサイト・アプリを利用しているのは、ほとんどが「女にお金を使いたくないケチ(貧乏)な男性」で、その多くはサクラ(業者が用意した有料サイトに誘導する人)を相手にメッセージのやり取りをしています。
もし出会えたとしても、男性は「遊び相手」としてしか見ていませんから、良い交際はできませんし、女性客をターゲットにしたサクラもウヨウヨいますので、利用しないことが一番です。
“女性だけ無料”はセキュリティをチェックして
男女とも完全無料ではなく、男性会員は有料で、女性会員は基本無料(ただし必要に応じて課金するシステム)というサイト・アプリが現在主流ですが、このようなサイトも「無料だから危険では?」と疑いたくなりますが、セキュリティ面がしっかりしていれば比較的安全に利用できます。
セキュリティとは、本人確認や年齢確認、顔写真認証、通報システムなどです。
このようなセキュリティが強化されたサイト・アプリでは、サクラ(悪質な業者)が偽のアカウントを取得する可能性がグンと減ります。
真剣に出会いたい人だけが登録する形なので、悪徳業者に騙される、という心配はなくなります。また、おかしなメッセージを送ってくる人(ストーカー予備軍?)を通報できれば、女性としては安心です。
見えない相手は信用できない
ネットを利用していると、そこで本当に友達ができたり、実際に会って食事する仲になる、ということはあるのですが、むやみにネットの向こう側の人を信用してはいけません。
基本男性はみんな「いい人」です
ネットをしていて「あ、この人は悪い人だな」という人は、あまり見かけません、ほとんどの人が優しく、親切で、いい人です。
しかしそれは「ネット上だからできる嘘」でもあります。
出会い系サイトやアプリを介した、相手側の“匂いや空気、雰囲気”を感じることはできません。そのため、ネットでの出会いって大変便利ですが、女性にとって不利でもあります。
本当は「まずは会って話をしてみよう」というところから始めなければなりませんが、運が悪ければ変な人と出会ってしまう可能性もあるので、ネットでの出会いは“博打・賭け事”でもあります。
時間をかけるor友達に協力してもらう
私の知人で「出会い系アプリで知り合った男性ととりあえず会ってみる」と言ってでかけ、その後、男性からストーカーされる、という被害にあった人がいました。
男性は彼女を気にいったのですが、彼女はNO。
その後、職場や自宅を調べられて、付きまとわれるところまで被害が進行しました。ところが、男性としてはストーカーしている自覚はなく「彼女と話がしたい」「付き合ったらうまくいくはず」と、一方的に恋愛しているようでした。
実はこのようなパターンはすごく多くて、“ネットに出会いを求める男性はそもそも不器用なので恋愛の仕方がわからない”という前提が確かに存在します。
出会い系サイト・アプリのセキュリティが強化されても、実際に会ってみてからのことは誰も監視できません。自己責任です。
すぐに会ってみる、という賭けに出るのもいいのですが、できれば長い期間、メッセージのやりとりをして腹を探るとか、実際に会う際は友達に協力してもらって集団で会食するなど、対策を講じる必要があります。
ネットとリアルの違いを利用する
「ネットで話をしてみた感じと、実際に会ってみた感じが違う」ということはよくあります。私もよく「男性だと思ってました!」と言われます(女性です)。
ネットで相性がいい人とはリアルで相性が悪い、ということがあり、またその逆もあるそうです。
ネットは交流の輪を広げるきっかけ
出会い系サイト・アプリで知り合って結婚する、という人も確かにいますが「出会い系サイトを出会い系サイトとして利用する」と、やはりネットとリアルの溝に落ちてしまうようです。
私の友人は、出会い系サイトで知り合った男性に声をかけ、3対3の合コンを開催。そこで、友人として来ていた男性と意気投合し結婚した、ということがありました。
または出会い系サイトで知り合った人と、婚活パーティーに一緒に参加することを約束して行ったところ、そこで別の素敵な男性を見つけてしまった、など。
「どこにどんなきっかけが転がっているかわからない」ものなので、出会い系で出会った人とそのままゴールイン、と思わず、ネットでの出会いはひとつのきっかけ、として利用していくことが大事です。
出会い系サイト・アプリを“活用”する
正直な話、出会い系サイト・アプリでメッセージのやりとりをしても「出会った」とは言えません。まだ何も始まっていないのです。
ただし、たくさん人がいる中で、その人とメッセージをやりとりしているのは、やはり何かの縁なのでしょう。
重要なのは、「ネットだけに頼らないこと」です。出会い系サイト・アプリを利用しつつ、婚活パーティーも行ってみる。いろんな知り合いを作って交流の輪を広げる。
すると、出会い系サイトで知り合った人も「〇〇くんの友達じゃない?」「もしかして同じ中学校出身じゃない?」みたいな、めぐり合わせがあります。
ネットに振り回されるのではなく、こちらから“活用”するためには、ネットだけに頼らない姿勢が大事です。
おわりに
「どんな出会い系アプリがいいの?」と質問されることが最近多いのですが、そのときは必ず「大手の企業が運営している有名なアプリを使ってください」とアドバイスするようにしています。
大手の有名なアプリ「Omiaiやペアーズ」であれば、利用者が多く、悪質な業者もしっかりシャットダウンしてくれるので比較的安全い利用できます。
しかし、問題はその先です。自分の身は自分で守りつつ、良い出会いに繋げていかなければなりません。
ネットもリアルも危険でいっぱいですが、保守的になっていると出会えませんから、やはり「どんどん外に出て行って、どんどんいろんな人と出会う」ということが、遠回りのようで近道ではないでしょうか。
その中で、出会い系サイト“も”利用していきましょう。
まとめ
- パソコンとスマホはどちらも危険
- 出会い系サイトとアプリは形は違うが中身は同じ
- 無料の罠にご注意
- ネットの向こうの相手を安易に信用しない
- 出会い系サイト以外の方法も使って出会うことが重要